実際に自分が体験したことに近しい境遇もあれば、まだまだ体験したことのない境遇の人物もいた。中でも心に響いたのは孫と過ごす老婦人だ。私自身、まだ老婦人と呼ばれるには遠い年齢だが、あれを年の功と言うのだろうか。全ての言葉がしっくりと心の奥に入り込み、本を読み終わってからもずっと、心の奥に居座っている感覚だ。  

  (20代女性), この作品はひとつの作品ではあるものの様々な人にスポットを当てている。その全てが女性ではあるものの、多くの感覚を得られる。婚約者を寝取られた女性、ダメ彼氏に縛られる大学生、孫と過ごす老婦人、大学デビューに失敗した大学生、大学受験を控えた高校生、主婦友の付き合いに振り回される主婦、いじめられている小学生。 二人は出会う前からお互いを意識しており、付き合い始めてからも共通の趣味である図書館通いや時々飲みに行くというデートを重ねていました。 あらすじに書いてある、”人数分のドラマを乗せた電車はどこまでは続かない線路を走っていく。”この部分に注目して頂きたい。いつまでもとは行かないけど、ほんの片道十五分で起きる物語。私はそれが好きなのだ。現実ではびっくりするほど何も起きないだろう、でも、見て損はなかった。 登場人物は特に変わった所のないOLや大学生、高校生、主婦、老婦人などであり、これらの人々が時には交わり、時にはすれ違いながら暮らしているところを上手く話として繋いでいっています。 阪急電車 無料視聴!u-nextで『阪急電車』をフルでみる本ページの情報は2018年12月時点のものです。最新の配信状況は u-nextサイトにてご確認ください。阪急電車のあらすじ冒頭の舞台はおしゃれなカフェ。ツイードジャケットの似合う女性 500ページ2段組の構成ながらも、その世界観に魅了され、一気に読破。 こんなに、本を読むことに集中したのは、久しぶりかもしれない。 今回は、あらすじと感想、それから、作品の解釈(タイトルの意味するところとは?)について述べる。, 「佐治緋紗子です、私と誰も仲良くしないでください。 宜しくお願いします」高校2年生6月、転校初日の挨拶でこのように告げた緋紗子さんに驚きを隠せないクラスメイト・三橋由宇。 その端正な容姿とミステリアスな雰囲気に、自分にはない魅力を感じて、憧れてしまう。そして、緋紗子さんには、誰にも言えない9つの秘密があった。 儚くも愛おしい、「友情」の物語。, 太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまで平然と振る舞おうとしたことで、旅は1日4ドルの極限生活に。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編, Webクリエイター|一橋大学⇒国際系NPO法人⇒UK留学⇒外資系コンサル⇒エンジニア⇒フリーランス|読書、出会い、旅, 席に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車ーーー人数分のドラマを載せた電車はどこまでも続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長編小説。, ●【書評】『緋紗子さんには、9つの秘密がある』(清水晴木)が描く勝気な少女の繊細な心, ■ 【書評】カリスマ詩人が『十代に共感する奴はみんな嘘つき』(最果タヒ)で伝えたかったこと. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 子供の頃から本が好きで今まで1,000冊以上の本を読んできました! それを見た亜美が泣きだし、カツヤはさらに激昴します。 有川 浩『阪急電車』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約3280件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 そのひとつひとつが面白く描かれていますが、全体の雰囲気はほのぼのとした感じ。, 代表作の「図書館戦争」をはじめ、「植物図鑑」や「レインツリーの国」などにも共通して言えるこの乙女心は「阪急電車」にも健在です。, 有川浩さんは女性作家なので当然かもしれませんが、「女性から見た青春はこんな感じなのかな」と、こっそり少女漫画を読んだような気持ちにもなります。, 有川浩さんは今津線沿線に実際に住んでいたこともあり、住民ならでは駅の特徴をしっかりと把握し、物語に反映させています。, ツバメが飛び交う「小林駅」の人情味溢れる風景を実際に見てみたい!   翔子は征志と彼女のやり取りを横目に見ながら、自分は失恋の後なのに、これから恋が始まりそうな二人を見て辛くなります。

門戸厄神から西宮北口へ向かう電車の中、大学一年の圭一は隣に立つ女の子が同じ大学の同級生だと気づき話しかけます。  

 

意外といつもの通勤や通学中に人生を変えるような出会いがあるかもしれないので、ただ電車に乗るという事がとても楽しみになる本です。.

(30代女性), 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, リアルに行動が再現されており、脳内で「そうか、このキャラはこう動いてるのか」と考え次のページを捲らずには居られない状態で読めるのだ。, 時にして、小説の中で私はあるセリフが頭の中に残っている。『宝塚方面行き─西宮北口駅』にて、電車に乗っていたおじいさんが主人公のミサに掛けた言葉だ。, 「一人で、あるいは友達や恋人同士、家族連れ、仕事関係、ありとあらゆる身分、ありとあらゆる組み合わせの人々がコンコースを早足に横切っていく。. 征志(まさし) 小林駅周辺に住む、読書が趣味の青年。図書館をよく利用している。, 阪急宝塚線の宝塚駅から西宮北口駅までの8駅を舞台に1駅1話の構成で描いていきます。往路と復路で全16話の短編を繋ぎ合わせて一つの小説となっています。各話で登場人物も異なりますが、時には助け合ったりすれ違ったりしながら話のところどころで絡み合います。婚約者を取られたOL、彼氏と上手くいかない女子大生、彼氏が出来たばかりの女子高生など電車を利用する普通の人々の日常をストーリーの軸としています。, 図書館をよく利用する征志は、中央図書館からの帰りの電車で隣に座った女性がかつて本の争奪戦に敗れたことがある人だと気づきます。 人は他者のたった一言の言葉や少しの行動による影響で人生が180度変わる。まさに電車こそ、そんな風に他者の影響を沢山受けることができる場所だったじゃないかと気付かされた。そして、私はそんな大切な出会いの場をこれまで無駄にしてきてしまったんだなと少し反省した。 時間の経つのは早いものだと感じながら、時江は孫娘の亜美と共に電車を待っていました。   そろそろ結婚を見据えて同棲しないかという征志の提案をユキは快諾し、物語は幕を閉じます。, 関西の私鉄それも支線である阪急今津線の沿線を舞台にした小説です。 圭一は軍オタという自分の嗜好に、彼女は権田原美帆という名前にそれぞれコンプレックスを持っていましたが、お互いにそれを明かしたところで少し打ち解けます。

あまりのことに唖然とする翔子とミサですが、怒ろうとしたミサを制して翔子は立ち去ります。 電車に乗り込むと喧しいオバサン軍団がおり、亜美が何で大人なのにうるさくしてるのと尋ねてきます。 宝塚南口駅では、白いドレスを着た翔子が電車に乗り込みました。 有川作品にハマってしまうとサクサクと読めてしまうので、読書量が半端なく増えますよ。, 原作とは若干異なる部分もありますが概ね内容は同じなので、休みの日にDVDをレンタルしてきても楽しめます。, 人生に迷ったとき、人との付き合いに疲れたとき、大切な人との別れを意識したとき。 それを聞きつけたオバサン達が文句をいってきますが、時江は真っ向から受けて立ちます。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); スポンサードリンク 孫が泣き止まずにいると、泣いた原因が孫によるものではないので、「泣きなさい」と言う。でも、泣いてもいいが「自分の意思で涙を止められる人になりなさい」と言う。子供には少し難しい言葉かもしれないが、年や性別に関係なく、みんながみんなこうありたいと思うのではないか。   映画版および漫画版についても本項で説明する。 リアルに行動が再現されており、脳内で「そうか、このキャラはこう動いてるのか」と考え次のページを捲らずには居られない状態で読めるのだ。時にして、小説の中で私はあるセリフが頭の中に残っている。『宝塚方面行き─西宮北口駅』にて、電車に乗っていたおじいさんが主人公のミサに掛けた言葉だ。 ミサはカツヤと別れようと考え始め、再び電車に乗り込みます。 「阪急電車」は主人公が章ごとに次々と変わる連作短編集です。 短編集でありながら、それぞれの章で起きた出来事が他の章にも深く関与しており、まるでバトンリレーを見ているかのよう。 テンポよく、軽やかに物語が進んでいきます。 この物語の舞台はタイトルの通り阪急電車。その中でもあまり知名度の高くない今津線が主役。 阪急今津線は宝塚駅から西宮北口を結ぶ片道15分ほどの路線です。 エンジ色の車体にレトロな内装が特徴的な“かわいい電車”が走ります。 まず目を引くのがその目次。 章ご … 「世界から猫が消えたなら」 のあらすじを起承転結で解説!→主人公の『僕』は医師に1週間の余命宣告をうける。その夜僕と同じ顔の悪魔が現れある取引をもちかける。それは『この世界から1つだけ消す。その代わり寿命を1日得ることができる』というもの。 そう考えた時に思い浮かんだ本が、有川浩さんの「阪急電車」です。, 当作品は「阪急電車 片道15分の奇跡」というタイトルで映画化もされ、80スクリーンと小規模ながら興行収入11億円以上を記録し、ヒット作となりました。, ちなみにキャストは中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、芦田愛菜、相武紗季など、かなり豪華!, 小説から映画化された作品はイマイチ……なこともありますが、「阪急電車」の映画は小説に負けないくらい面白いです。, もちろん原作も素晴らしく私の好きな本のひとつですが、ことさら読みやすいため普段本をあまり読まない方にもオススメ!, さらに、映像では表現しきれない“登場人物の心の動き”が本では読み取れるため、映画を観たことがあってストーリーを知っている方ならば、より深く楽しめます。, 「阪急電車」は、たまたま乗り合わせた電車の中で交差する人間関係や、心と心のふれあいを描くほっこり胸キュンストーリー。, 「いい本読んだなぁ」という気持ちにさせてくれる、年齢・性別を問わず、みんなにおすすめしたい作品です。, 短編集でありながら、それぞれの章で起きた出来事が他の章にも深く関与しており、まるでバトンリレーを見ているかのよう。, この物語の舞台はタイトルの通り阪急電車。その中でもあまり知名度の高くない今津線が主役。 翔子(しょうこ) 美人で仕事もできる大阪の会社に勤めるOL。婚約者を同期に寝取られたが、復讐した後、転職して小林駅に移り住む。 ミサは時江に謝りますが、時江はカツヤのことを下らない男と切り捨て、やめておいた方が良いとミサに忠告して去っていきます。 (10代女性), 電車に揺られながら、文庫本を開いている時間が好きだ。ちょっとした旅行に行くときは、わざと鈍行に乗ってゆっくりのんびりと、ガタガタと揺られながら文庫本を読んでいる。ふと顔を見上げると見たことのない風景が広がって、本のなかの世界とどこかへ行く今の自分の状況を行き来することを楽しむ。    

  本ページの情報は2018年12月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。, 32歳の事務員の高瀬翔子は婚約者の羽田健介との結婚話が進んでいたはずなのに、ある日突然彼から別れ話を切り出され驚きます。, 元は翔子の会社の同僚でもある健介は後輩の小峰比奈子を妊娠させ、比奈子と結婚すると告げます。, 周囲にも三人の置かれた状況がわかるくらい大声で怒りを撒き散らす翔子に、健介はこう言い放ちました。, この一言に全てを理解した翔子は自分と別れるなら、二人の披露宴への招待してほしいと言います。, 披露宴で花嫁以外の人が白い服を着るのはいけないことであることは知っていたけれど、敢えてそれでも白いドレスを着ることが翔子なりの復讐でした。, 披露宴会場から引き出物の入った袋を手に提げ、宝塚南口駅からに電車に乗ってきた翔子は、さっきまでの自信満々な姿から一転、自分のしたことの卑しさに胸を痛め、白いドレス姿そのままで泣いていたのですが、そこへ萩原時江が声をかけました。, そんな翔子と時江のやりとりを見ていた大学生の森岡ミサ21歳は、普段から些細なことに怒り暴力を振るうカツヤのことが怖いと思いつつ、どこの恋人もこんな風なんだろうかと悩んでいました。, 「ミサが結婚式で花嫁以外の人が白い服を着たらいけないのが常識。カツヤの今の服装でも結婚式には行けないんだよ。」, 次の駅で降りてしまったカツヤを追い掛けたミサですが、擦りむいてしまった足の痛さにその場にしゃがんでしまいました。, 元になっているのは有川浩による連作短編小説集になり、三宅喜重監督によって実写化されています。阪急電鉄今津線の宝塚駅から西宮北口駅までの僅か15分間の走行時間と8つの停車駅の間に積み込まれていく、様々なエピソードが見どころです。無関係に見えていた乗客たちの運命が、時折交錯していく展開に引き込まれていきました。, まずこの映画を見たきっかけとした戸田恵梨香と有村架純が好きだったことがあります。それと関西人メインなので、関西出身の自分としては関西弁がいい感じでした。芦田愛菜ちゃんは、やっぱ天才子役だなと思うし、有村架純さんはやっぱり輝いているなと思いました。ちょい役だけど大杉連さん、相武紗季さん、森田涼花さんなど、豪華なキャストの方々がそろっているところも魅力です。悪人が出てこない岡田ワールドは、観ていて安心しますし自分はモヤモヤするのが嫌いなのですがあまりストレスなく見れました。, 心がぽっと温かくなるような作品です。偶然同じ車両に乗り合わせた人々が関わることによって起きるさまざまな展開が新鮮でした。普段なかなかないことですが、自然な流れにいつのまにか話に引きこまれます。胸がスカッとするシーンもあり、なるほどと思うところがあり、そしてほっこりします。原作の雰囲気も程よく残っています。キャストも豪華で有村架純は初々しく関西弁も可愛いらしいです。中谷美紀も綺麗でした。豪華な俳優陣が電車という舞台で演じる人生の岐路に温かい気持ちになります。ゆっくりとまた観てみたくなりました。, とにかくはじまりが、ほんとうにドキドキしますね。花嫁姿なのも、グッド。さくさく話しも進むし、次はどんなだろうと、展開も楽しめます。いつも乗っている電車なので、親近感もあり、そんな電車での物語に心動くこと間違い無いと思いますね。地元愛をかんじる一コマなんかもありますね。みていてほっこりする、誰かと話したくなる映画ですね。, 阪急電車は最寄りでいつも使っているのでそのなかでのストーリーはとても惹きつけられました。電車の中で他人に話しかけるなんてなかなかない状況でのストーリー展開は関西圏の雰囲気が出ていてそれでも内容は日本全国でありうるもので、共感が出来とても心が温かくなる映画です。関西人には共感出来る内容でとてもオススメです。, この阪急電車が実際に通っているところに以前住んでおり、かなり親近感が湧いたから。一つの電車を通して、そこに乗り合わせた人たちが少しずつ関わっているのが面白いです。失恋した女性、うまくいかない恋愛、人間関係に悩む主婦、自分も誰かに共感できるような物語です。特に派手な事件や出来事は起こりませんが、優しく温かい気持ちになれる映画です。, 毎日何気なく使用している電車で知らないうちに出会いお互いを助け合っているところがとても素晴らしいです。特に、結婚を約束していた彼氏を略奪され、2人の結婚式に真っ白なドレスを着て出席していた女性の話がとても面白かったです。結婚式を途中で抜け出し、電車に乗った女性が同乗していた老婦人から前向きになる言葉を貰って女性として、また1人の人間としてもっと磨いて行こうと決断した場面は涙が出ました。働く女性、悩みがある女性にはオススメのえいです。, オムニバスで色々な人生模様、恋愛観が見られるので面白かったです。阪急電車に親しみがある方はもちろんのこと、知らないという方でも楽しめる映画でした。特にウェディングドレス姿の中谷美紀さんの美しさ、当時まだまだ子役だった芦田愛菜ちゃんの演技、また、谷村美月さんと勝地涼君のカップルのコミカルな演技もとても楽しかったです。, 有川浩さんの原作の小説が好きだったので観てみましたが、原作の雰囲気のまま映像化されていてよかったです。色々な人の人生が阪急電車という短いローカル線の路線の中で交差して、少しずつ関わって影響しあっているところがほっこりとして心温まります。思わずホロッとくるエピソードが織り込まれた、素敵な映画だと思います。, 登場した人物が、後から別のところで再度つながったり、小さな日常生活の中で色んなドラマがあると感じられる映画です。実際にその沿線に行ってみたくなるような不思議な感覚になります。宝塚駅から西宮北口駅まで行き、再度折り返しで物語がスタートするのも面白いと感じました。, 阪急電鉄の利用者がお互いの人生にちょっとだけ踏み入れて、お互いを思いやる気持ちが心あたたまる。後輩に彼氏を取られたOL、ママ友たちの仲間の輪についていけない主婦、恋愛ベタな大学生、孫連れのおばあさん、DV彼氏をもつ彼女、いじめられてる高校生、など、自分の年齢に重ね合わせて見れるので、幅広い年代の方に共感できる作品だと思う。5~6回みてますが、何度みても、花嫁姿で元カレと後輩の結婚式に参加する女性が帰りの電車で帰るシーンに胸が痛くなる。傷つきながらも、前を向き成長する人の姿に感動します。, 阪急電車に乗っているいろんなお客さんのストーリーがあって、1本の映画にいろんなお話があったのであっという間に感じました。この作品で1番印象的だったのは、恋人が浮気しその相手が妊娠したから捨てられた中谷美紀がその2人の結婚式に真っ白なウエディングドレスで参列したシーンです。その姿を見た2人は一生忘れられないだろうなと思って少しすっきりしました。, 人気作家有川浩の作品を映画化された作品です。オムニバス形式です。阪急電車宝塚線で繰り広げられるお話です。婚約者に二股かけられた女性電車内で知り合う会社員の二人ダメンズと付き合っている彼女。孫がいるおばあさんがうるさいグループばばぁと立ち回るお話。そのグループに居心地が悪く中々抜けられない中年の女性。様々に交差する優しい強い人々の素敵な映画です。, 阪急電車という15分しかないローカル線で起こる心温まる物語がたくさん詰まった作品でした。誰もがやるせない思いを持っている。そのやるせない思いをただ同じ電車に乗っているというだけの他人に話す事で救われたり、同じ電車で出会って恋に落ちたり。観終わったあとに、心がぽっと温かくなる大好きな映画です。, 還暦間近の管理人です。昔から映画が大好きでホントよく朝から映画館に並んだものです・・・, 専門家ではなく、イチ映画ファンとしてたまに記事を書いているだけなので専門的なつっこみはありませんが、ここで映画友達の輪を増やせたらなと思います。, このブログは管理人以外では、初心者ライターさんが何人かで書いています。自分を含めライティングレベルは低いですが大目に見てくださいませ。 あと感想は当サイトが独自に集めたものです。, 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』あらすじ、ネタバレ結末。無料動画情報!地上波放送は?, トワイライト ささらさや あらすじ、ネタバレ!ガッキーの授乳シーンは本人?赤ちゃんかわいすぎ!. 場合によってはたまたま会って一言二言会話を交わしただけでも、アドバイスを受けた側は人生を大きく変えるような決断をすることもあります。 幅広い世代から支持される人気作家、有川浩さん。彼の小説を映画化した群像ドラマです。原作ファンの方はもちろん、そうでない方も楽しめること間違いなしのヒューマン映画です。「阪急電車」のあらすじ阪急今津線。宝塚から西宮北口間を約15分間走る、レト 先ほどの西宮北口駅での出来事からミサは翔子に話しかけ、二人は自身の体験した事を話のネタにお茶をしようと歩き出します。 女性は窓の外を嬉しそうに眺めており、征志も釣られて見てみると生という字が石で川の中洲に作られていました。   逆瀬川駅に着くと、征志は降りていく彼女を追いかけて次と言わずに今から飲みに行こうと誘います。 しかし、オバサン軍団は誰も康江のことを心配せず、他人であるミサだけが気遣ってくれます。     他の人からしたら、邪魔でしかない。だから、私も友達を待って座る時はちゃんとマナーを守って座ろうと思っている。というのも、電車に乗る機会が少ないから乗る機会があったら、の話だが。 |

読み終わった時に優しい気持ちが胸いっぱいに広がり、みんなにオススメしたくなります。, たまたま乗り合わせただけの電車の中で起きるドラマ。 逆に、たまたま目が合った赤ちゃんが笑いかけてくれるととても癒されたりする。人と人はすれ違っただけでも影響され合っているのだなと思う。「一人で、あるいは友達や恋人同士、家族連れ、仕事関係、ありとあらゆる身分、ありとあらゆる組み合わせの人々がコンコースを早足に横切っていく。 翔子は5年も付き合った彼氏と婚約までしていたにも関わらず、同期の地味な女に彼を寝盗られた為、婚約破棄を受け入れる代わりに結婚式に招待させていました。   悪いことをしても弱い人、いや、弱そうな人には優しいこの世の中で、強そうに見える彼女は本当に生き難いだろう。そんな深い心の傷を埋めるのではなく消すようにリセットして前向きに生きていく様は本当に清々しい。私も何か嫌なことがあったら、その傷を埋めるのではなく消してしまおうと思った。 小林駅で降りると、小学生の女の子がイジメを行なっている現場に出くわしますが、イジメられている子は毅然とした態度で対応しています。 阪急今津線は宝塚駅から西宮北口を結ぶ片道15分ほどの路線です。, 章ごとのタイトルは「宝塚駅」から始まる駅名となっており、「宝塚南口駅」「逆瀬川駅」「小林駅」と路線図通りに続いていきます。, 神戸線へと連結する「西宮北口駅」までいくと折り返しとなり、「宝塚駅」までの道を再び戻ります。, この往復16駅で生まれる偶然の出会い。   その一人一人がどんな思いを持っているか、それは歩いていく本人たちしか知らない。」みんなそれぞれちょっとずつ不満を抱えていたり、もやもやしたものを抱えたりしながら電車に揺られていく。   このセリフを読んでから自分の意思で涙を止められるように頑張っては見るもののなかなかうまくいかない。小さいときからこんなことを言ってくれる祖母がいるなんてとても幸せだし、どんな大人になるのか。この小さい孫が大きくなった話も読んでみたい。 普段使用している電車という場所は、公の場であるにも関わらず何故か不思議なことにプライベートな空間。だから電車に乗るときは、私はいつも携帯電話か読書をしている。もちろん、乗り合わせている他者には見向きもしていない。 生について議論するうち、二人は意気投合し次に会ったら飲みに行こうと約束します。 征志と彼女のユキのカップルも時江に加勢するとオバサン達は完全に論破され、宝塚南口駅にて逃げるように降りていきます。 二人とも大学デビューを狙ったものの失敗しており、異性と付き合った経験もない、地元は関西でなく下宿しているなど共通点も多く、話しているうちにお互いを気に入りその日から付き合うこととなります。, ミサが西宮北口駅から宝塚行きの電車に乗ると、後からオバサン軍団がやってきます。 ミサからはオバサン軍団との付き合いを止めた方が良いと忠告され、康江はミサに礼を言うと共にその忠告に従うことを決めます。 スーパーに立ち寄って普通の服を購入し着替えます。   仁川駅に着くとカツヤは必死に止めようとするミサを無視して電車を降りていき、時江と亜美も電車を降ります。   有川 浩『阪急電車』の感想・レビュー一覧です。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。読書メーターに投稿された約3274件 の感想・レビューで本の評判を確認、読書記録を管理することもできます。 これはこの本を読まなければ気付かなかったことだ。なんとなく心が温かくなり、自分という人間が大きくなったような気がした。また、この本を読んでからは途中下車もするようになった。そして、その町一つ一つの温かさ、あるいは冷たさや忙しさを感じるようになった。目的もなく途中下車なんて今までしたことはなかったけど、ただ駅の看板を見ただけでその駅の人の人柄や生活も見える気がする。   小林駅で降りた翔子は周辺の雰囲気を気に入ります。 マユミの兄の健吾は、ミサも旧知の仲なのですが、大学の空手部で副主将をしています。 そんな頭がいっぱいでため息をついてしまうようなときは、サクサクと読める「阪急電車」がオススメです。. 甲東園駅では、女子高生の集団が乗り込んできます。 スポンサードリンク 電車に乗っている人たちがほんの少しの間だけ触れ合って、その人の抱えているものがちょっぴり楽になるようなストーリーたちがわたしを安心させてくれた。全編を通してなにか急展開があるわけでもないけれど、本の中の人々が阪急電車に乗ってちょっとずつ幸せになっていくごとに、わたしも不思議と幸せのおすそ分けをもらっていた。 それほど裕福で無い家庭の康江は、家族を差し置いて自分だけが高いランチを食べに行くことに葛藤を抱えており、胃が痛くなったのでした。 有川浩著書の「阪急電車」はそんなときに読むのにはうってつけの本だ。なぜならこの本は駅ごとの素敵なストーリーが盛りだくさんの、物語を背負った小説だから。「宝塚駅」ではなにやら新たな恋が芽生えそうな男女があり、「宝塚南口駅」ではものすごく目立つ純白のドレスを着た女性が乗り込み、「逆瀬川駅」で乗ったお婆さんが純白のドレスの女性になんとも素敵なアドバイスを与える。   そんなことを考えていると、ミサの隣に座っていたオバサン達の一人、康江が苦しみだします。 時江は、翔子に声をかけ慰めると共にアドバイスをします。 時にして、小説の中で私はあるセリフが頭の中に残っている。『宝塚方面行き─西宮北口駅』にて、電車に乗っていたおじいさんが主人公のミサに掛けた言葉だ。 「混んでる電車でみんな座りたいのに、鞄座らせてまで連れの分の席取って、どんな教育されとんじゃ!」という言葉にグッと改� 武庫川(むこがわ)の鉄橋から中洲を覗いてみたい!, 児玉清さんと言えば「アタック25」の名司会者であり俳優ですが、実は読書家としても知られ多くのエッセイや書評も執筆する経歴の持ち主。, 普段「解説まで読まない」という方も、ぜひ「阪急電車」の解説に書かれた“児玉清さんの熱い想い”を読んでみてください。 ミサはその会話を聞いていると面白おかしく話す中でも自分よりもきちんとした恋愛をしているなあと思い、カツヤとは別れる決心を固めます。   女性は得意そうにすごいでしょと征志に話しかけてきます。 この本を読んでから、電車の中で人を見ながらその人の生活を想像することが多くなった。ああ、この人はこの後家族でご飯を食べるんだなとか、この人は今日何かブルーなことがあったんだなとか。それから、その食事の中での会話やブルーな出来事の原因まで想像するともっと面白い。そうしているうちに不思議と、あ、この前も乗ってた人だ!なんて新しい発見もしたりする。 本が好きな私でも、そうなることがよくあります。, 自分に合わない本は読み進めることすらつらいですよね。 翔子がミサの隣の空いている席に座ろうとすると、オバサンはその席目がけてカバンを投げて席を確保します。 カツヤを呼び出しミサと別れるように約束させ、今後二度と手出しが出来ないようにしてくれました。 勇気のある行動、発言。それを見ると「ああ自分もそうなりたい」と思えるのだ。どこまでも不思議な物語だと思う。 午後が休みとなり会社から早く帰ってきた電車内にて、小林駅へ引っ越してきて良かったなと物思いに耽りながら、傍でワラビについて話す仲睦まじい大学生カップルを羨ましく思います。 そしてまた、人ってこんなにも温かいんだなと感じることができる。この阪急電車は、まさに人の温かさを沢山教えてくれる作品だ。 時江は孫娘と犬について話し始めます。 甲東園を過ぎたあたり、圭一と美帆が線路の切り通しに生えるワラビを見ています。