Copyright (C) 2020 食品機能ドットコム All Rights Reserved. 帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター長 皮下点滴の最大のメリットは、 輸液を入れるための処置時間がきわめて短いこと です。 静脈点滴だったら5時間以上はかかるであろう量の輸液を、わずか数分から10分程度で入れることができる んですね。. 熱中症の疑いのある人を見かけたら、まずは、意識があるかどうか確認します。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。救急車が到着するまでの間に応急処置を始めましょう。涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やします。意識がない状態では無理に水を飲ませてはいけません。, 意識がある場合は、涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やします。まず体表面にでている顔、両腕、足などを水で冷やすと良いでしょう。同じ場所を冷たい水で濡らしたタオルで拭いたり、巻き付けて風を当てたりすることも有効です。太い血管が流れている場所を冷やすと、効果的に体を冷やすことができます。両側の首筋、わき、足の付け根などを冷やすと良いでしょう。, 冷やすときは氷枕や保冷材などがあればそれらを使って、なければ霧吹きで体に水をかけたり、うちわや扇風機で風をあてたりして、できるだけ早く体温を下げることが大切です。その後、水分や塩分を補給します。もし、自力で水を飲むことができない場合は、病院での点滴が必要ですので、医療機関へ搬送してください。, しばらく様子をみますが、誰かが付き添って、症状に変化がないかどうか見守ることが重要です。症状が改善した場合は、そのまま安静にしてゆっくりと休みましょう。症状が改善しない場合は、医療機関に行って診察を受けるようにしてください。, 応急処置のポイントは、「涼しい場所に移動させる」「衣服を脱がし、体を冷やす」「水分や塩分の補給」の3つのほか、「医療機関への搬送」です。これら4つの処置を適切に行うことで、熱中症の重症化を防ぐことができます。, 熱中症になってしまったら、応急処置を行うことが大切です。ただ、症状が改善したからといって油断は禁物です。なぜなら、いったん回復したと思っても、また症状が表れることがあるからです。症状が無くなったからといって、すぐに炎天下での運動や作業を始めるといった行為は大変危険です。, 自分では大丈夫だと思っても、体へのダメージが残っていることがあります。熱中症が改善したかどうかを自己判断するのは難しいことです。不安な場合は、症状が重くなくても一度医療機関を受診してみることをおすすめします。, 医療機関では熱中症の治療として、「全身の冷却」や「水分や電解質(ナトリウムやカリウム等)の補給」などが行われます。全身を直ちに冷やして、脱水症状を改善するために、失われた水分や塩分を点滴で補給します。, 体を冷やす方法には、「体の外側から冷やす」と「体の内側から冷やす」の2つがあります。
©Copyright2020 健康ぴーかんライフ.All Rights Reserved. また、治療を行っても、重症化した場合は後遺症が残ることもあります。重症化を防ぐためにも、初期の段階で適切な応急処置を行うことが非常に重要です。, 熱中症は、暑さを避けてこまめに水分を補給し、無理をしないで適度に休憩をとるなど、日頃からの予防や対策で防ぐことができます。ただ、日頃から気を付けていても、ついつい夢中で運動や作業をすることで熱中症になることがあります。自分自身や周りの人が熱中症になった時に迅速に対応できるよう、熱中症への適切な対処法を身に付けましょう。, 【監修】 点滴が極めて効果を発揮する状態があります。外来診療では短時間での点滴を以下のような場合に行われます。 2-1.脱水(食中毒、熱中症等)に対する補液. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 7月から9月にかけて、暑さが厳しくなる季節に注意しなければいけないのが脱水症状です。, 特に、小さい子供や高齢者は体力がないので、脱水症状になると重症化しやすく注意が必要ですね。, また、脱水症状に水分補給が良いことや、脱水症状になったときに点滴をするなど漠然的に知っていても、初めて病院にかかるときに、点滴にかかる時間や費用など気になるところではないでしょうか。, そこで、脱水症状のときの点滴の時間や費用、また血液検査についても詳しくご紹介していきたいと思います。. スポンサードリンク 「体の外側から冷やす」には、 以下の2つの方法などがあります。, ①氷枕や氷のうを使う まず、熱中症治療は健康保険がききます。 健康保険が適用されて、大体1000円~2000円くらいです。 これは、初診料とベーシックな点滴で輸液治療を受けた時の治療費です。 点滴の量にもよりますが、一般の成人の場合は1回の点滴で500ml〜1000mlの点滴を行うのです。 時間はだいたい30〜45分もあれば終了します 。 暑い中でのスポーツや労働は長時間になればなるほど熱中症にかかるリスクも高くなるものです。, 熱中症にならないように予防をしたり、こまめに水分補給をしていても体調によっては熱中症になってしまう場合もあります。, 「点滴をしましょう」とお医者さんに言われると、時間はどのくらいかかるのか、料金はいくらくらいかかるのは不安なことがあるでしょう。, この記事では、そんな不安を軽減するために熱中症になったときに行う点滴について詳しく解説します。, 熱中症かな?と思ったらまずは応急処置をしましょう。適切に処置することで、病院へ行かなくていい場合もあります。, 熱中症になってしまったときの症状として、意識障害があります。こちらの呼びかけに反応しない場合や反応が鈍い場合は、直ちに病院へ行くようにしましょう。, 熱中症は放っておくと重症化しやすい病気です。交通手段のない場合は救急車を呼ぶなどして病院へ向かうようにしてください。, 病院に行くまでの間も、アイスノンで脇や首、大腿部といった太い血管が通っている箇所を冷やすようにしましょう。適切な処置を行うことで熱中症が重症化することを防げるのです。, 病院につくとまずは医師の判断で、点滴をするのか口から水分を補給するのか決められます。自分で水分補給ができる場合は点滴は行いません。点滴をする場合は、口から水分を補給できない状態の場合に行うことが多いです。, このような症状があれば、意識があり重症でなくても早めの回復のために点滴を行う場合もあります。, ただし、点滴での治療は口からの水分補給が不可能な場合に限ります。口から水分を摂取できない、飲んでも戻してしまうことを医師に伝えましょう。, このように、水分と電解質の補給が目的となっているものを点滴します。なので、点滴をしたからといって熱中症の症状が治るというものではありません。, 必要に応じて、腸管での水分補給を促進させるためにブドウ糖も点滴する場合があります。, 点滴にかかる時間ですが、私が付き添いで病院に行った時に点滴にかかった時間は約40分でした。, 点滴の量にもよりますが、一般の成人の場合は1回の点滴で500ml〜1000mlの点滴を行うのです。, また点滴治療をすると言われると、高額な料金を請求されたらどうしようと不安になる人もいるでしょう。, 休日や夜間診療は、料金の支払いは後日になるので手持ちがない場合でも心配しなくても大丈夫です。, 私は熱中症になった経験はないのですが、私の夫が熱中症になったときに病院へ行き点滴をしてもらいました。, 吐き気があったため、口から水分を補給しても吐き戻す可能性もあったので点滴治療を行うことになりました。, 点滴をして水分とナトリウム(電解質)を補給したことでぐったりしていた夫はわりと元気になりました。, 食欲はなかったですが、吐き気やめまいといった症状が緩和され点滴後は自分で水分を補給できるようになっていましたよ。, このように熱中症、特に脱水をおこしている場合、点滴は高い効果を発揮してくれますよ。, 今日は少し涼しいかも?という時が油断して水分の補給を怠ってしまい熱中症になるという場合もあります。, 吐き気や嘔吐があったり、自分で水分を補給できない場合は点滴治療をすることができます。.
夏場のスポーツや屋外での作業中に、また暑い部屋にいる時に気分が悪くなり頭痛・めまい・発熱・倦怠感・吐き気といった症状になったことはないでしょうか。, このような状態になったら熱中症になっているかもしれません。熱中症になった時の治療として病院で点滴治療を受ける事があります。ここでは、熱中症の効果や時間、料金についてまとめています。, 熱中症は初期段階での軽い症状の内に涼しい日陰に移動して暑さを避けたり、水分を取ったりという応急処置で大体の場合は症状が落ち着きます。, しかし、重症になると経口からの水分補給ができなくなり身体はどんどん脱水状態になっていきます。身体の中に熱がこもり倦怠感や頭痛、吐き気、めまいもひどくなってきます。, 脱水症状が引き起こされている時の対処としては本来であれば経口からの水分補給が望ましいのですが、症状が重く、口から飲む事が困難な時には速やかな水分補給が必要なため点滴治療が行われます。, 点滴治療は脱水症状によって失われた水分や、電解質を血管の中に直接投与するので効果的に体内に吸収できます。そのため、身体の状態を早く回復に導くことができるのです。, また、熱中症の治療に使う点滴は脱水症状を緩和させるために電解質を補充します。栄養補給も必要と診断された場合はブドウ糖を投与することもあります。, 成人の場合ですと1回に500~1,000mlを点滴しますので、時間にすると30~45分くらいかかります。, 費用は、一本の点滴で治療が終わった場合ですと初診料を含めて1,000円~2,000円程となり、極端に料金の事を心配しなくて良さそうです。, ただし病院に受診するのが休日や夜間での診療になった時や、症状が重く治療や薬剤が追加された場合はかかる料金も変わります。, 熱中症には軽度から重度まで症状が分かれていますが、熱中症かもしれないと感じたら早めに応急処置などの対応する事が大事です。, つい夢中になって作業や運動をしたり、家の中だから大丈夫と思って放置したりせずに適度に休息を取り十分な水分補給をするようにしましょう。, また、子供や高齢者は外気温の影響をうけやすいため熱中症になる可能性が高いです。炎天下の屋外はもちろん蒸し暑い室内でも注意が必要です。, 熱中症は放っておくと重症になり命の危険も伴うものですので、症状をきちんと見極めて病院で適切な治療を受ける事が大切です。.
・美容に関する悩みなら、ご気軽にご相談ください・無料カウンセリング前のご相談も行っています。・完全予約制となりますので、必ずお電話ください, 熱中症がテレビなどで取り上げられる時期になりました。とにかく涼しくして水分補給を、なんて感じのインフォメーションばかりです。実際に体調を崩して医療機関を受診した患者さんは先ず「点滴おねがいします!」とリクエストする経口があるんです。, 熱中症で脱水になっているから点滴で水分を補ってくれ、ということなんです。しかし、脱水と言っても種類があり、治療法も異なって来ます。, 細胞と細胞の間は間質液と呼ばれる水分と血漿(血液の構成成分の1種類)によって満たされています。これらの水分を細胞外液と呼びます。, 細胞内液つまり細胞自体の水分を失った状態です。日本では両者を合わせて「脱水」と呼んでいますが、生理学的な解釈では別の状態なのです。例えば昨年猛威を振るったノロウイルス感染症による脱水は嘔吐と下痢が中心ですから、細胞外液を失った脱水です。熱中症で引き起こる脱水は細胞自体の水分が失われるdehydrationです。熱中症で体から水分が無くなって行く過程は, という事になりますので、先ずは体を冷却しながら生理食塩水などを急速に点滴して、水分を補って生命の危機を脱出することを主目的に対応し尿がでるのを待ちます。同時に血液検査を行なって電解質のバランスを調整する点滴を選んで、必要に応じてブドウ糖なども加えるのです。この一連の流れを見ると一般のクリニックレベルでは対応はできません。, 救急車を呼んで大病院で対応することが、熱中症時の脱水の正しい行動なのですけど、あまり気軽に救急車を呼ぶのも考えものですから、予防が一番であることに間違いはありません。, 失われた水分を補給する一番安全で確実な方法は口から飲むことです。脱水かな?と思ったらとにかく水分を補給することが重要です。子供の場合は大人と比較して必要とされる水分が体重当たり多いので、脱水の時は急速に補給するために、点滴が一番、という考え方がありました。特に幼児は体調が悪い時に自分でゴクゴク水分を飲んでくれません。, しかし、WHOの見解としては「口から水分を補給する経口摂取が年齢を問わずファーストチョイス」としています。コップで水分を飲ませようとしても、拒否したりノロウイルス感染の場合は直ぐに吐いてしまいますので、スプーンで少しずつ飲み物を口に含ませるだけでも、応急処置としては正解なんですけど、子供のことなると親は「点滴お願いします」と要求してしまいがちな気分も十分理解できます。, もちろん重症の場合は点滴で対応することになりますが、脱水を起こした幼児の血管って非常に見つけづらいので、やはり予防が一番ということになります。, 脱水の状態が重症であるか、軽症であるかを見分けるためには本来なら医師が血圧や脈拍、そして血液検査を行なわないと正確な診断はできません。脱水かな?と思っていきなり救急車を要請するのもこの時期は考えものです。では脱水の重症度は一般の方でできるのでしょうか?, 長時間外出をするときは、飲料水を持参してください。街中であればどこでも自動販売機を見つけることが可能ですから、お出かけの際はお金も忘れないようにしましょう。, 当院は泌尿器科も標榜していますので、頻尿を主訴として来院する方が多いのでこの時期は診療に際して慎重な対応が必要となります。頻尿を気にして水分を控える方がいますので「先生、暑くなって汗をかくからなのか、尿の回数が減ったよ」と患者さんがおっしゃっても「そりゃ、脱水!!」と言いたくなる事があります。尿量を測定する習慣がある方ってほとんどいないでしょうから、目安として3時間以上尿意をない場合は脱水を疑ってみてください。, 本来は体重がどのくらい減少しているかを目安にすることもできますが、外にいる場合に体重を計測することは不可能ですから、喉の渇きとオシッコの量が少ないなら、脱水傾向にありますので十分な水分の確保をすれば自然と回復してきます。尿がしっかりと出だしたら回復したと考て頂いて大丈夫です。, 問題となるのは重症の場合です。脱水が進んで行くと頭痛やめまい、脱力感が強くなってきます。そのまま放置しておくと、血圧は低下して心臓がバクバクする頻脈になって最終的にはショック症状になり、意識が無くなってしまいます。そんな場合は即救急車を要請しないと生命の危機に瀕してしまいます。, 炎天下での運動で起こると思われがちな熱中症です。しかし、実際に熱中症と診断される高齢者の多くは室内で体調を崩すことが多いので注意が必要です。運動をしていない、体を動かしていないから「非労作性」の名前がつきます。, 例えば一人暮らしの高齢者が室内で体調を崩したとします。例えばカゼを引いた場合、つらくて食事の支度もできませんし、エアコンはカゼに良くないと思って消している事が多く、閉め切った室内でぐったりしている所を異変に気づいた隣人や親族が発見して救急車を要請するなんてことが多く起きています。暑さと栄養不良で体力はドンドン落ちて行きますので、免疫力も低下して肺炎などを併発して脱水+感染症という重症例も報告されています。, 熱帯夜が続く場合は節電なんか意識しないで、バンバンエアコンを使用してくださいね、高齢者の方は。, 〒152-0001 東京都目黒区中央町2-18-14最寄駅:学芸大学(東急東横線). 熱中症は暑さによる体温の上昇と脱水症が原因だから薬を飲んで治るものではありません。. ですが、目安として言うならば500mlの点滴に対して3時間から4時間、年齢も若く病歴もない方であれば、これよりも早い速度で点滴をして1時間から2時間で済みますよ。
熱中症といえば、炎天下に長時間いた、真夏の暑いなか運動をしていたといったケースを想像するかもしれません。しかし、実際はこうした典型的な場面ばかりではありません。