冒頭で面白くなかったと書きましたが、本作「プロメア」で言いたいのは各部分だけを取り上げると、とても素晴らしいです。 まずアニメとして一つ重要な点だと思うのが、「見ていて心地が良いか」ということ。 これはメカの動きが「ガチャガチャ、パキン!」とメリハリよく変形したりだとか。あるいは人間キャラの動きが通常では有り得ない動作ではあるけども、その動きを眺めているだけで「楽しい」と思えるかどうか … 第一弾劇場来場者特典:プロメア ガロ編のネタバレ. ガロにとってクレイ・フォーサイトは紛れもない英雄だ。 【賛否両論チェック】賛:一本気な主人公が、“バーニッシュ”のリオ達との出逢いを通して、人間の生きるべき姿を戦いながら見出していく様が、痛快でカッコイイ。異端者を排斥する人間の浅ましさや、命に対する本質的な問い等、テーマも意外と深い。否:画の感じや世界観等の演出に、好き嫌いは大きく分かれそう。ストーリーもかなりご都合主義で、ツッコみどころも多い。 独特の世界観や画のタッチに、まずは好みが分かれそうなところです。破天荒で向こう見ずだけれど、真っ直ぐで熱い主人公・ガロが、文字通り“炎”を燃やすことで生きているリオと出逢い、戦いながら彼らの存在に感化されていく姿は、王道であり感慨深いものでもあります。 また、本人も望まない力を持ってしまった“バーニッシュ”というだけで、容赦なく迫害してしまう人間の浅ましさや、そんなバーニッシュと対峙する中でガロが痛感していく「命とは?」という、想像以上に深いテーマの数々が描かれているのも、観ていて予想外の感動を生みます。 ツッコみどころも勿論多くて、特にクライマックスへ向けての都合よすぎる展開は、思わず唖然としてしまいますが(笑)、そんな演出もまた粋なもの。ガロやリオの痛快な活躍から目が離せない、そんなアクションムービーです。, プロメアを見た感想をまとめました。結論:爽やかな余韻が残る気持ちのいいアニメだった!良かった点・現実ではありえない、色彩豪華で目を見張る効果演出の数々に自然とワクワクして口角が上がります。いい塩梅に誇張されていたり、綺羅びやかな演出がなされていることをケレン味というならば、これほどケレン味のあるアニメ映画はそうないでしょう。中盤終盤は特に、キャラの感情に合わせた演出に思わず言葉をのむシーンが多くあり、大変情緒豊かな映画でした。・キャラクターたちの素直で真っ直ぐな表情とセリフを聞いているうちに、まるでキャラクターたちと親友になったような感覚になります。・すべてのキャラの声はキャラと見事に融和していました。例外はありません。特にガロ、リオ、アイナの三人の声はまさに「キャラの声」そのものとなっており、声優は誰なんだろうなんて疑問は鑑賞中頭の片隅にも現れませんでした。・劇伴が素晴らしく良く、家に帰っても何度も何度も映画の思い出とともに頭の中に蘇ってきます。そのたびに映画の迫力を反芻しており、幸せというほかありません。更に良かった点・ストーリーが王道にそったわかりやすい筋です。そのためキャラクターの素直さ、ライバル炎大砲友情ロボット爆発合体その他要素のカッコ良さがまっすぐ頭を貫いてきます。しかし王道でありながら、消防と火を操るミュータントという他に類を見ないモチーフ、綺羅びやかな演出、声優陣の素晴らしい演技によって、先が見え透いていてつまらない、どこかで見たことがあって退屈だといった気持ちは少しも湧いてきません。*そうはいっても、どこかで見たことがある感覚は監督の過去作品を知っている人ならば必ず感じるでしょう。確かにプロメアの声優やキャラの見た目・相関関係はグレンラガンやキルラキルのそれらと共通点・類似点が多くあります。しかしそれは「昔よく似たやつをみたことあるな」といったレベルであり、プロメアの世界のキャラクターはプロメア世界のキャラクターとして完全にキャラ立ちしております。プロメアのキャラクターを見て「昔のキャラの焼き直しだなあ」なんて粗悪な感覚などチリ1つも感じないので安心してください。・主人公ガロとリオにきちんと焦点があたっており、無駄な場面がありません。劇中で課題に直面し、感情を爆発させ、葛藤する中心はガロとリオです。彼らの見せ場が多くを占めるおかげで、バーニングレスキューとマッドバーニッシュの対立、そしてやがてお互いを受け入れ認め合うストーリーをしっかりと捉えることができました。*バーニングレスキューの皆は本当に気のいい仲間たちでした。だからその分、最終的な敵との対決にもっと協力する場面が欲しかったかも…。別にその場面がなかったから全体的に残念になったということはまったくありません。その分ガロとリオの格別に熱い友情を味わえると考えてください。まとめ・最初僕は、プロメアの制作陣がグレンラガンやキルラキルのメンバーだと知り、きっとプロメアは純度100%熱さMAX脳汁ドバドバ漢気アニメだと思い、そしてそれを期待して観に行きました。実際に鑑賞してみた後で、それはちょっと間違った認識だなと思いました。というのも、燃焼してストレス発散した~!とか興奮に満ち満ちる!という余韻ではなく、なんというか、人間関係や社会への漠然とした不安がサーッと薄れ、友達と語り合った後のような素直な気持ちよさ、爽やかな高揚が強く残ったからです。こればっかりはなんでか分かりません。したがって、熱い心になる映画だった!ではなく最初に書いた結論になりました。僕は2回目を見に行くつもりです。まだ鑑賞されていない方は、ぜひとも映画館で見ることをオススメします!, アニメってあまり観ないけど、不思議な画像だったな。劇団☆新感線好きだから惹かれて見ました。舞台ではできないし、アニメだからこそですよね。それでも、声優俳優さん達が演じる姿は浮かんできちゃいますけどね。展開好きそうな感じだったし。ただ、声優さんのファンなのかなぁ?映画館慣れしていないらしいお客のマナーの悪さが問題だったな。, 自由度の高さは、深夜アニメを一気に見たような感覚。時代に媚びない“俺流”同士が激突して生まれる熱量がものすごくて、無理矢理引きずりこまれました。実は、全く予備知識ナシで見せていただいたので、オープニングから違和感の連続でした。「中島かずき」って誰?「TRIGGER」って何?七五調で独特なセリフ回しに、決め台詞の数々。更には江戸時代の火消し文化までリスペクト??癖の強い動きに見得を切るポーズは『J9』?ロボットやら装備のワクワクは昭和っぽいけど、アクロバティックで流れるようやアクションは平成っぽい。でも、そのアクションで破壊されるビルは、今時なかなかお目にかかれないようなレトロなCG…。「背景は捨てたのかな?」と思いきや、都会から一歩郊外へ出ると、美しい景色が広がっている。なんなん?このハチョメチャな世界観は??質の異なるモノが同じ画面に納まっていることに、興奮してしまいました。いや、それらを纏め上げている、ものすごい熱量に引き込まれてしまったと言うべきでしょうか?見終わってから「中島かずき」が、映画ファンにはゲキ×シネでお馴染みの劇団☆新感線の脚本家「中島かずき」だと知り、激しく納得!確かにあの外連味あふれるセリフに、驚きのストーリー展開は“いのうえ歌舞伎”だわ。そう言えば声優陣も、ちゃんと“いのうえ歌舞伎”でした。(^◇^;)髑髏城で二役をやった松山ケンイチをはじめ、堺雅人に早乙女太一。流石のセリフ回しで、無茶な精神論も有無を言わせぬ説得力でした。「TRIGGER」はガイナックスから独立したスタジオとのことで、存じ上げずに失礼致しました(^^;;なるほど。昔のアニメをリスペクトしつつ、実験的なチャレンジに溢れている。デザインにしても、背景にしても、一つのスタイルを作り上げたプロフェッショナルが集まっているので、私が感じた違和感も、あながち間違ってはいなかった…と言うよりむしろ、コンセプト自体が「異なるモノ同士を掛け合わせて斬新なアニメを作る」だったのかもしれませんね。ワンシーンの情報量が多く、いろんな要素が詰め込まれていて、楽しめました。個人的にはシャープなデザインが好きなので、メカがいちいちボッテリしているところも斬新ww, 今日の試写会、今までにない少なさ!