なぜ派生車を次々投入? トヨタが目論む戦略とは, 「ヴィッツの在庫が」「売り方がわからない」混乱するディーラー現場の声! トヨタ全店で全車取り扱い化のその後, またもトヨタのヒット車ひっそり終了… 販売店も寝耳に水!?「ポルテ/スペイド」なぜ消滅?. 羽生九段が退院 無菌性髄膜炎 トヨタは全国販売チャンネル統合を2020年5月開始する。国内にある6000店舗の販売店で「全車種併売化」実施。当初は2022年~2025年の予定から2020年5月1日に前倒しされることになった。全国販売チャンネル統合のタイミングで「マイナー Copyright © 2020 mediavague Co., ltd. 最近のクルマは、目つきが鋭くなった気がしませんか?…ヘッドライトの進化が変えた「自動車の顔つき」. デザ... トヨタは日野は燃料電池大型トラックを共同開発、今後走行実証などを通じて実用化に向けた取り組みを進めることを2020年3月23日に発表した。 統合後のトヨタディーラーはどうなる? 全店が全車を販売する体制に移行した結果、ユーザーに対するサービスがどのように変わるかでしょう。 販売店に尋ねると「車種の数や店舗数が減るのは避けられない」といいます。 姉妹車の上級ミニバン「売れる・売れない」差が付く訳, トヨタ「アルファード」なぜ快進撃続く? 兄弟車「ヴェルファイア」と人気が逆転した背景とは, なぜ「トヨタ一人勝ち」? 販売TOP10にトヨタが8車種も!? トヨタは新型「カムリ」の一部改良を行い2020年8月5日に発売する。合わせて40周年記念特別仕様車「 WS“Black Edition”」を追加設定する。 新型カムリ 一部改良について 今回の一部改良では駐車場などでのアクセルとブレーキ... トヨタは新型「RAV4」の一部改良を行い2020年8月7日発売する。プラグインハイブリッドモデル「RAV4 PHV」も2020年6月8日に追加される。2020年6月1日発売であったが「新型コロナウィルス(COVID-19)」の影響により延期... トヨタは新型「ハイラックス」のマイナーチェンジを行い2020年8月19日に発売する。 トヨタ 全国販売チャンネル統合を2020年5月開始 新型ハイラックス マイナーチェンジ について 誕生50周年特別仕様車「Z“Black Ral... トヨタは4代目新型「ハリアー」のフルモデルチェンジを行い2020年6月17日に発売する。筆者は3代目現行「ハリアー」オーナーでもあり新型を購入する。そこで色々調べた中で、... トヨタは新型「ハイランダー」のフルモデルチェンジを行い米国にてガソリン車を2019年12月から発売を開始。ハイブリッドモデルを2020年2月から発売する。 高級ミニバンはアルファードに統合? リストラ対象の車種はどれ? トヨタ全店全車の変革とは, 2020年5月1日より、トヨタの全車種が全店舗で購入できるようになります。これにともない、車種の統合などがおこなわれ、最終的にトヨタ車は25車種程度に減少する可能性があります。また、販売店への影響も大きいというのですが、トヨタを取り巻く環境は5月1日以降にどのように変化するのでしょうか。, 国内のトヨタの販売店には、トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店という4系列があります。これに高級車ブランドのレクサスも加わります。, 「プリウス」や「アクア」などは、レクサスを除いたトヨタブランドの全店が販売していますが、そうでない車種も多いです。, 例えばトヨタ店の「クラウン」、トヨペット店の「ハリアー」、カローラ店の「カローラ」、ネッツ店の「ヤリス」などは、各系列の専売車種で、ほかの販売系列では扱っていません(東京地区を除く)。, また4つの系列があるため、実質的に同じクルマでありながら、外観と車名が異なる姉妹車も用意されています。, 例えばカローラ店の「ノア」、ネッツ店が販売する「ヴォクシー」、トヨタ店とトヨペット店の「エスクァイア」は基本的には同じクルマですが、4つの系列で売り分けるために異なる車種としています。, トヨペット店の「アルファード」とネッツ店の「ヴェルファイア」、トヨペット店の「プレミオ」とトヨタ店の「アリオン」なども、ふたつの販売系列が扱うために姉妹車を構成しています。, こういった各販売系列の取り扱い車種が、今後は大きく変わります。2020年5月1日から、トヨタの全店で全車種を買えるようになるからです。, 全店で全車を売る目的は、さまざまな分野における合理化です。いままでは系列があったために、姉妹車を用意してきましたが、全店が全車を扱えばその必要はありません。, ヴォクシー/ノア/エスクァイア、アルファード/ヴェルファイア、「ルーミー/タンク」などは、どれか1車種に統合できます。, それはすでに開始され、先ごろマイナーチェンジを受けた商用車の「ハイエース」では(納車を伴う発売は5月1日)、姉妹車の「レジアスエース」が廃止されました。, 従来はトヨペット店がハイエース、ネッツ店は姉妹車のレジアスエースを扱っていましたが、マイナーチェンジ後はトヨタの全店がハイエースを販売します。, アルファードとヴェルファイアについては、どちらも5月1日より全店舗で取り扱われることになりますが、今後どうなるかは未定です。, 過去を振り返ると、最初はアルファードのみでしたが、2代目にフルモデルチェンジしたとき、ネッツ店の販売車種をヴェルファイアに変更しました。フロントマスクなどのデザインも、アルファードとヴェルファイアは異なります。, もし1車種に統合するなら、最初から設定されていたアルファードだと思われますが、ヴェルファイアのファンも多いです。統合には賛否両論が生じそうです。, ヴォクシー/ノア/エスクァイアも同様です。登録台数が多いのはヴォクシーですが、最初に設定されたのはノア(ライトエースノアとタウンエースノア)でした。, エスクァイアは、トヨタ店とトヨペット店の雰囲気に合わせて内外装を上質に造り、装備も若干充実させて価格は高めです。将来的には本流のノアに統合されてヴォクシーとエスクァイアは廃止すると思われますが、いろいろな意見があるでしょう。, ルーミー/タンクでは、ルーミーを残してタンクは廃止されるかもしれません。ルーミーのフロントマスクはタンクよりも存在感が強く、2019年の登録台数もルーミーが約20%多いからです。, 「ポルテ/スペイド」は背の高いコンパクトカーですが、最近は売れ行きが下がりっています。2019年の登録台数は両姉妹車を合計して8000台少々で、1か月平均では700台以下です。, いまでは背の高いコンパクトカーのルーミー/タンクが好調に売れて、2019年には両車を合わせると16万6000台が登録されました。ポルテ/スペイドの売れ行きは、ルーミー/タンクの約5%なので、将来的にはルーミーに統合される可能性が高いです。, 背の高いコンパクトカーは国内向けの商品ですから、海外でも販売されるヤリスなどと違って売れ行きを伸ばしにくく、リストラの対象にされやすいです。, プレミオ/アリオンも廃止の可能性があります。車内の広い5ナンバーセダンという特徴がありますが、現行型を2007年に発売して以来、フルモデルチェンジを受けていません。, 一般的に発売から10年以上を経過するとユーザー離れが本格化するので、車種を存続させる意思があれば、遅くとも2018年にはフルモデルチェンジをおこなっていたでしょう。, アクアも新型ヤリスハイブリッドがあれば不要に思えますが、これはヤリスとは性格の異なるスペシャルティ指向のハイブリッド専用車として残す見方もあります。, このように見てくると、姉妹車の統合や設計の古くなった車種の廃止などにより、トヨタの乗用車ラインナップは25車種程度に絞られそうです。, 全店が全車を販売する体制に移行した結果、ユーザーに対するサービスがどのように変わるかでしょう。販売店に尋ねると「車種の数や店舗数が減るのは避けられない」といいます。, 車種の数については、前述のとおり、アルファードとヴェルファイアのどちらか一方が廃止されたりします。機能は基本的に同じでも、デザインを選べる楽しさは薄れます。, 店舗数の削減も考えられます。販売系列によって扱う車種が異なると、例えばクラウンが欲しいユーザーは、店舗が少し遠くてもトヨタ店まで買いに出かけます。しかし2020年5月以降は、近所のネッツ店やカローラ店でも購入できるようになります。, 同様にトヨタ店でカローラを買うことも可能です。そうなると遠方の販売店まで出かける必要はありません。, トヨタの販売店では「いま今まで付き合いのあるお客さまが、ほかのトヨタディーラーに移ることはないと思いますが、新規のお客さまは違います。系列に関係なく、最寄りの店舗で購入するでしょう」といいます。, どこの店舗でも買えるのは、ユーザーにとって便利ですが、この状態が続くとトヨタ系販売会社同士の競争が激しくなります。販売店からは「力の強い会社が弱い方を吸収することも考えられます」という話も聞かれます。, また東京地区の販売会社は、もともとトヨタ直営だったので、2019年4月にトヨタモビリティ東京に統合されました。ほかの地域はメーカー資本に頼らない販売会社も多いため、東京のように統合するのは難しいです。, それでも各地域のトヨタ系販売会社がグループ企業を構成していて、グループ内で店舗を統廃合することは考えられます。例えば同じグループ企業に属するトヨタ店とネッツ店が隣接している場合、どちらかを廃止することはあるでしょう。, このようにトヨタの全店/全車扱いがスタートすると、車種の廃止だけでなく、いろいろなサービスの縮小が考えられます。これはユーザーの不便に結び付くかも知れません。, その一方で、従来の新車販売店をカーシェアリングやレンタカーの営業所に変更するなど、販売会社の新しいサービスが始まることも考えられます。, 販売力だけでなく、優れた企画力によって地域のユーザーに貢献できる販売会社が生き残るわけです。, 今後はメーカーと販売会社にとって、厳しい時代になるかも知れません。その競争はトヨタ同士に留まらず、ほかメーカーも巻き込むことになります。, トヨタ 新型SUV「ハイランダー」発売! RAV4の兄貴的存在がさらに格好良くなった!, SUV風トヨタ「カローラ」発表! 新型「カローラトレック」は車高アップで走破性向上. コロナ後遺症 心臓の異常報告も トヨタは新型「カローラツーリング」の特別仕様車「“2000 Limited”」を500台限定で2020年5月13日発表 6月1日発売する。価格262万円。更に新型「カローラ」「カローラツーリング」に特別仕様車「G-X“PLUS”」「HYBR... トヨタ 新型 シエンタ 一部改良 FUNBASE G Cuero を設定 2020年6月2日発売. TRD 新型 ヤリスクロス GRパーツ  トヨタは新型「RAV4」のPHV(プラグインハイブリッドモデル)の開発を行っており日本では2020年6月8日発売する。更に日本モデルも一部改良が行われる。 2020年6月1日発売であったが「新型コロナウィルス(COVID-19)」の影響に... トヨタ 新型 ハリアー 4代目 フルモデルチェンジ TNGA採用 2020年6月17日発売. 中古車情報で「ASK」が使われる思ったより切実な理由, 機能よりモノっぽさで勝負!? トヨタは2020年5月8日から全国規模で、全系列店全トヨタ車併売をスタートさせる。 すでに東京地区では2019年4月にメーカー資本店を統合し「トヨタモビリティ東京」を発足させ、全店全車併売制を先行実施している。 ここで注意しなければいけないのは、トヨタモビリティ東京と、全国規模の全系列店全トヨタ車併売は基本的に異なるということ。 地場資本の多い全国では、各系列店が一部を除いてほとんど統合せず、従来販社 … トヨタは新型「ハリアー」のフルモデルチェンジを行い2020年4月13日発表、6月17日に発売した。見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視。実用性や数値一辺倒ではない、人の心を優雅に満たしてくれるただひとつの存在を目指したとした... トヨタは「ランドクルーザー プラド」のマイナーチェンジを行い2020年8月3日に発売する。更に特別仕様車「TX“Lパッケージ・Black Edition”」を追加する。国内にある6000店舗の販売店で「全車種併売化」実施。どのトヨタディーラ... トヨタは「C-HR」の一部改良を行い2020年8月4日に発売する。更に特別仕様車「“Mode-Nero Safety Plus”」を設定。 新型 C-HR 一部改良について 年次改良となる今回の一部改良では「Toyota Safety ... トヨタ 新型 カムリ 一部改良 特別仕様車「 WS“Black Edition”」追加 2020年8月5日発売. トヨタは兄弟車のリストラをどこまで進めるのか? 2020年2... トヨタは4代目、新型「ハリアー」のフルモデルチェンジを行い2020年6月17日に発売する。米国では4代目「ハイランダー(日本車名:クルーガー)」のフルモデルチェンジを行い... トヨタは新型「ヤリスクロス」の発表に合わせ2020年8月31日に全国のトヨタ販売店にて「GRパーツ」の販売を開始した。 他メーカーとの差は何?, 「ヤリス」ベースのハイトワゴン登場か!? トヨタは新型「クラウン」一部改良と65周年を記念した特別仕様車「RS “Limited”」「S “Elegance Style Ⅱ”」を設定し2020年4月27日に発売した。 新型 クラウン 一部改良について T-Connect SDナ... トヨタは「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」の一部改良を行い2020年4月27日に発売する。国内にある6000店舗の販売店で「全車種併売化」実施。どのトヨタディーラーでも販売が可能となる。現行モデル最終になる可能性が高そうだ。 新型 ヴ... トヨタは新型「GRスープラ」の一部改良を行い日本では2020年4月28日発表し10月頃に発売する。限定100台の特別仕様車「RZ“Horizon blue edition”」も設定。 トヨタ 全国販売チャンネル統合を2020年5月開始 ... トヨタは「ハイエース」の一部改良を行い2020年4月17日発表し5月1日発売する。トヨタは全国販売チャンネル統合を2020年5月開始する。国内にある6000店舗の販売店で「全車種併売化」実施。これによりネッツ店で販売される「レジアスエース」... トヨタ 新型 カローラツーリング 特別仕様車「2000Limited」500台限定 2020年6月1日発売. 共同開発する燃料電池大型トラ... トヨタは新型「GR ヤリス」を2020年1月10日(金)から開催される東京オートサロン2020にて世界初公開。2020年夏頃の販売を目指す。「First Edition」... 日本自動車販売ランキング 2020年4月 乗用車1位はトヨタ ヤリス 10,119台 軽自動車 ホンダ N-BOXが1位14,034台, ランボルギーニ 新型 ウラカン EVO STO 2020年11月18日 世界初公開, 日産 インフィニティ 新型 QX55 SUV クーペ 2020年11月17日世界初公開, ゼネラルモーターズ キャデラック 新型 エスカレード フルモデルチェンジ 日本 2020年11月13日発売, フェラーリ 新型 SF90ストラダーレ スパイダー PHEV 2020年11月12日発表. 人トヨタルーミー&タンク/ダイハツトール/スバルジャスティの4兄弟車。トヨタ全店併売が開始したことにより、タンクが9月15日に廃止されることになった。そこでなぜタンクが廃止されることになったのか… 6月24日にトヨタは、系列ディーラーでの全店舗全車種扱いの開始を2020年5月に前倒しすることを発表した。トヨタディーラー同士が隣り合うような地域から、全店舗全車種取り扱いが行われると言われている。これによってユーザーにはどのようなメリットがあるのだろうか。 隠れた人気車「タンク」が廃止! 三井住友海上グループホールディングス(hd)、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険の損保大手3社が2010年4月の経営統合で基本合意した。 「自動車の顔つき」変わった? new! Copyright © 2013-2020 最新自動車情報2020 All Rights Reserved. トヨタ自動車がトヨタディーラー4社(トヨタ、トヨペット、カローラ、ネッツ)のチャンネルを統合する予定です。 ※統合済み。 これまでは販売店ごとに販売車種を分けていて不便でした。 トヨタは全国販売チャンネル統合を2020年5月開始する。国内にある6000店舗の販売店で「全車種併売化」実施。当初は2022年~2025年の予定から2020年5月1日に前倒しされることになった。全国販売チャンネル統合のタイミングで「マイナー トヨタ「アルヴェル」は8倍!? 【車販売を支えた制度が大変革期に】販売系列が消滅する理由と弊害 アルファード&ヴェルファイアを販売しているトヨタは販売チャンネルを複数持っているが、2020年を目途に1本化することが決まった。各メーカーにも各々販売チャンネルが過去にあった。 日本のクルマ販売は世界的に見て特殊と言われているが、そのひとつに販売系列と呼ばれるものがある。現在その販売系列が機能しているのはトヨタだけで、そのほかのメーカーは、全店で全車種を扱うため、系列があっても半ば形骸化しているといっていい。, ほかのメーカーが全店で全車種を扱うようになっても販売系列を維持してきた最後の砦ともいえるトヨタも2020年5月からは、全店舗でトヨタ全車種を扱うようになる。, 販売系列がなくなれば、欲しいクルマを見に行っても扱っていない、という面倒からは解放され一見便利になるように感じるかもしれないが、いいことばかりではないようだ。, クルマの販売に詳しい渡辺陽一郎氏が、販売系列が消滅する理由とその弊害について考察する。, 文:渡辺陽一郎/写真:TOYOTA、NISSAN、HONDA、MITSUBISHI、ベストカー編集部, 2019年4月に、トヨタモビリティ東京が営業を開始した。以前からトヨタの直営販売会社であった東京地区の4系列(東京トヨタ/東京トヨペット/トヨタ東京カローラ/ネッツトヨタ東京)を、1つの会社に統合したものだ。, 現時点では、プリウスやアクアのような全店で買える併売車種があるいっぽうで、トヨタ店のクラウン、トヨペット店のハリアー、カローラ店のカローラ、ネッツトヨタ店のヴィッツのように、特定の販売系列だけが扱う専売車種も用意される。, 東京地区の販売会社は、前述のように以前から4系列すべてがトヨタの直営であった。そのためにトヨタモビリティ東京に統合できたが、ほかの地域には、メーカー資本に依存しない地場資本の販売会社が多いから東京地区のように資本関係まで含めて統合するのは難しい。, トヨタ店は、高級セダンのクラウンを専売車種としているから、落ち着いたブランドイメージを築いた。ネッツトヨタ店は、ヴィッツやヴォクシーを扱うから、若いユーザーをターゲットにしたスポーティな雰囲気を感じさせる。, それがトヨタ店がヴィッツを扱ったり、ネッツトヨタ店がクラウンを売れば、販売系列の個性は曖昧になってしまう。, 2020年5月以降も東京地区以外は販売系列を残すが、全店が全車を併売すれば、実質的に系列を廃止したのと同じだ。, そうなれば条件が統一されて販売会社同士の競争が激しくなり、同じ地域において、力の強い販売会社が弱い側を吸収する構図も生じるだろう。, 日産であれば上級のセドリックやローレルを扱うモーター店、スカイラインやグロリアのプリンス店、ブルーバードやフェアレディZの日産店、このほかサニーを扱うサニー店などもあった。, ホンダもベルノ/クリオ/プリモ店に分かれ、三菱にはカープラザ店、ギャラン店があった。マツダは1990年前後に5系列の販売体制を整えたことがある。, マツダは系列を急増させて失敗したが、ほかのメーカーは、1960年代から1980年代に売れ行きを伸ばす上で、販売系列が優れた効果を上げた。特定の車種だけを扱うことにより、販売力を集中させ、高級車も着実に売ることができたからだ。, 日産やホンダが2000~2010年頃に販売系列を廃止すると、売れ筋車種が低価格化した。, ホンダは2001年に初代フィットを発売して売れ行きを伸ばし、日産も2代目キューブをヒットさせた。これらの割安なコンパクトカーの投入と、景気停滞の長期化もあり、低価格化がさらに促進された。, この流れは今も続き、日産は国内が儲からない市場と判断して、新型車を欠乏させた。その結果、売れ筋車種が実用指向と低価格に偏り、デイズ、デイズルークス、ノート、セレナの4車種だけで、国内で売られる日産車の70%近くに達する。, 仮に従来の系列が残っていれば、こんな事態は考えられない。セレナ、あるいはノートしか扱えない販売系列は、クルマの売り上げが立たなくなるからだ。取り扱い車種の販売に力を入れて、売れ筋の日産車がもっと多く保たれていたかも知れない。, ホンダも同様だ。今では国内で売られるホンダ車の50%が軽自動車で、そこにフィット、フリード、ヴェゼル、ステップワゴンを加えると90%近くに達する。販売系列のある状態でこの売れ方になれば、軽自動車とコンパクトカーを扱うプリモ店以外は全滅する。, このように販売系列を廃止すると、売れ筋車種が売りやすいクルマに偏り、車種別の販売格差も大幅に広がるのだ。, トヨタには有力な地場資本のディーラーも多く、全店が全車を扱っても、即座に売れ筋車種の低価格化が進むとは限らない。それでもクラウンやカムリのような上級セダンは、次第に売りにくくなる。, まず商品開発では、専売車種を含んだ系列化があれば、多くの車種を揃えねばならない。トヨタならアルファード&ヴェルファイア、ヴォクシー/ノア/エスクァイア、プレミオ&アリオンのように、販売系列に応じた姉妹車を造り分ける必要も生じる。, それが販売系列を廃止して全店が全車を扱えば、先に述べたように日産はデイズ、デイズルークス、ノート、セレナの4車種があれば運営できてしまう。, ホンダもN-BOX、N-WGN、フィット、フリード、ヴェゼル、ステップワゴンがあれば国内市場を成立させられる。, 販売面では、販売店の削減が可能になる。専売車種を含めた系列があると、特定の販売店を廃止すれば、その地域に供給できない車種が生じてしまう。例えばトヨタ店を閉鎖すれば、その地域でクラウンを販売しにくくなり、顧客は遠方まで出かけなければならない。, しかし全店が全車を扱えば、周囲の販売店で補える。都市部にはトヨタ店とカローラ店が隣接しているような地域も多く、全店が全車を扱えば、販売店舗数が過剰になって自然に閉鎖に向かう効果も生じる。, 実際、日産の販売店舗数は、2003年頃には全国に約3100箇所あったが、全店が全車を扱うようになって閉鎖が進み、今では2100箇所まで減った。ホンダも2003年頃は2400箇所だったが、今は2200箇所になっている。, 販売店が閉鎖されると、顧客にとっては馴染みのディーラーがなくなるから、不便を強いられてしまう。また販売店にはサービス工場が併設されるから、店舗が閉鎖されると、車検や点検、リコールなどの作業を行うサービス網まで縮小される。, このように販売店の閉鎖は、顧客にさまざまな迷惑をかけることになり、販売系列の廃止や全店の全車扱いは、そこに向かう最初の段階に位置付けられる。, メーカーは系列の廃止などに際して、「全店で全車を扱えば、お客様にとって便利になる」とコメントすることが多い。あながち嘘とは決め付けられないが、一種の詭弁だ。, メーカーや販売会社の先輩たちは、上質なサービスを提供しながら車種を充実させるために、販売系列を整えたからだ。, 逆に系列を廃止すると、上質なサービスを提供しにくくなったり、取り扱い車種が減少に向かう。これが販売系列をなくす最終的な目標だ。, 今後はカーシェアリングなどに対応した新しい店舗も用意されるが、車種と販売店の数が今に比べて減ることは間違いない。せめて顧客が不便を感じることがないよう、最小限度の配慮は怠らないでもらいたい。, 「アーマーゲー」と呼ばないで!