背泳ぎは、まっすぐ泳ぐのが難しい泳ぎです。バランスの取れたフォームを身につけて、速く泳ぐためにも、ドリルで苦手ポイントを確実に克服しましょう。, まずは、背泳ぎのキックのドリルです。キックは、クロールと同じバタ足ですが、仰向けの状態でバランスよく水を蹴るために、ドリルでしっかりコツを掴むことが大切です。, 仰向けで浮く背浮きの状態からバンザイをするように両腕を伸ばし、左右の手を軽く重ねてバタ足で進みます。下半身が沈まないように、ダウンキックをしっかり行うことがポイントです。姿勢が悪いと沈んでしまうので、腹筋を意識しながら、体が水平になるようストリームラインをキープします。, うまくできない場合は、ビート板をお腹に上に抱えたラッコ浮きの状態で、背面キックで泳いでみましょう。バランスの取り方が分かれば、ビート板なしでも泳げるようになります。, スイミングヘルパーで背面キック https://www.cossoriswim.com/beginner/helper.html, 手を太腿の外側に付けた気をつけの姿勢のほか、太腿の上にあてるようにして泳ぎます。背面キックよりもバランスが取りにくいかもしれませんが、顔を水から無理に上げようとせずに、頭は耳まで水の中につけることによって、下半身が浮きやすくなります。, 蹴りあげた脚の反動で反対側の脚の裏側で水をかくように、股関節を支点にして、膝を自然に延ばした状態でダウンキックをしっかりと打ちます。, 横向きになり、水から出ている方の腕は太腿の外側につけ、水中側の腕は進行方向にまっすぐ伸ばします。できるようになったら、右足を上にした状態で10回キックを打ったら、左足を上にして10回というように、泳ぎながら左右の向きを変えましょう。これにより、ローリングのやり方が身に付きます。, 左右を入れ替えるには、まずは水中で伸ばしている手を太腿の方に、反対側の手を頭の方にそれぞれ移動します。そして、動画(開始から15秒のところ)のように両手が伸びたタイミングで、ローリングしながら体の向きを変えます。, 腕が水面から上がっていることで、負荷がかかって浮きにくくなることから、キックをしっかり打って、沈まないように泳がなければなりません。最初のうちは、どちらか一方の手を上げてみます。片手だけを上げた状態でバランスを取りながら泳いでみましょう。, また、負荷が大きすぎる時は、指先だけ水面から出す「小さい前ならえ」から始めるのがおすすめです。慣れるにつれて、徐々に腕の高さを上げていきます。, 背泳ぎではスタートとターンの後、壁から15m以内での潜水泳法が認められていることから、速く泳ぐために、水の抵抗が少ない水中でのドルフィンキックが重要になります。背泳ぎの場合、水中でのドルフィンキックをバサロ泳法ともいいます。, ドルフィンキックは、おへそのあたりを支点にして、股関節と膝関節を使ってうねりを作るのがポイントです。動画のように、ダウンキックでは軽く膝を伸ばした状態で、足裏で水を蹴りながら膝を曲げ、アップキックでは、曲げた膝を伸ばすようにして、足の甲で水を蹴り上げます。, 続いては、背泳ぎのストロークのドリルです。腕を回して、キャッチした水をしっかりとかくために、ドリルでストロークのコツを身につけておきましょう。, まずは、背浮きの状態で脇を軽くしめ、肘を曲げて指先をプールサイド側に向けます。そして、手でとらえた水をかく動作を繰り返し行います。この時、手のひらを脚の方に向けて、水を押し出すのがコツです。最初は立った状態で水の感触を掴み、慣れてきたら実際にキックで泳ぎましょう。, 通常のキックで沈んでしまう場合は、プルブイを太腿か膝のあたりに挟んで泳ぐといいです。しっかりと水を押し出すことができれば、プルのみで進むことができます。, 片方の手で水をかきながら、反対側の手は頭の上に伸ばすか太腿の外側につけて泳ぎます。中心がブレないように、左右のバランスを取りながら泳ぐのがポイントです。さらに、ストロークが小さくならないよう、ローリングを意識して泳ぎましょう。, 手の入水位置が内側に寄ると曲がってしまうので、ローリングのタイミングでやや外側に入れると、まっすぐ泳ぐことができます。, やり方は簡単で、左右の手で交互に水をかくのではなく、バンザイをするように両手同時にストロークを行います。どちらか一方の手が強かったり、弱かったりすると曲がってしまうことから、このドリルでは、左右のストロークをバランスよく行うことが重要です。, 左右の手の入水位置や肘の曲げ方、プッシュの角度など、違いがないかチェックしながら泳ぎます。プルブイを使っても、動画のように通常のキックで泳いでも構いません。, スタンダードな背泳ぎが手を開いて泳ぐのに対して、フィストスイムでは手を握ったまま泳ぐことによって、手のひらに頼らずに、腕全体を使って泳ぐ感覚を身につけます。さらに、このドリルによって、腕の回転のピッチが上がることで、速く泳ぐためのスピードアップにつながります。, フィストスイムのコツは、ローリングを意識しながら泳ぐことです。体幹を使ってバランスを取りながら泳ぐことによって、効率的に水をかくことができます。, できるだけ速く腕を回して泳ぐことによって、腕の回転力をアップするのがこのドリルの目的です。スカーリングはあまり気にせず、回転スピードを上げることを意識します。この時、通常の泳ぎ方よりも上体を起こして、ヘッドアップのように頭を上げて泳ぎます。, ストロークにばかり集中して、キックが疎かになると下半身が沈んでしまうため注意が必要です。動画のように、キックもできるだけ速く打ちましょう。, 背泳ぎは4つの泳法のうち、唯一水面に仰向けの状態で泳ぎます。 仰向けの状態のまま泳ぐことで、タイムに […][…], 背泳ぎは水泳の中でも唯一仰向けになって泳ぐ泳法です。 泳ぐ際に顔を水に付けないので、他の4泳法よりも […][…], こっそり水泳マスターの編集部長でありながら今でも週3で水泳に通っています。水泳の楽しさをもっとひろめたい、体を動かすことの素晴らしさをあなたにも伝えたい。, https://www.cossoriswim.com/beginner/helper.html. 背泳ぎは水泳の中でも唯一仰向けになって泳ぐ泳法です。 泳ぐ際に顔を水に付けないので、他の4泳法よりも不安感がなく練習できると思います。 背泳ぎは通称「バック」とも呼ばれていて、その名の通り、後ろ向きに泳ぐことからきています。, 背泳ぎでは、体の軸を真っ直ぐに保つことが、水の抵抗をできるだけ抑えたストリームラインの基本です。, また、背泳ぎで泳ぐ際は、顔が水に沈まないように顎を上げすぎると、足が沈みやすくなるので注意が必要です。顎は少し引き気味にして、目線はおへそを見るようにします。, 逆に、顎を引きすぎたり、体がくの字に曲がったりしていると腰が沈んでいまいます。お腹が下がらないように腹筋を意識しながら、おへそを水面ギリギリの位置でキープすることを心がけましょう。, ただし、クロールが腰の位置が基点となって脚を上下に動かすのに対して、背泳ぎでは腰から下の位置で脚を上下に動かすという違いがあります。, そのため、背泳ぎとクロールとでは重視するキックが異なることから、次の2つのキックのポイントをしっかりと抑えることが大切です。, ダウンキックは、下に向けて蹴って浮力を生むキックです。 背泳ぎではこちらのダウンキックが重視されます。膝を真っ直ぐに伸ばし、脚全体を使って水を蹴るのがポイントです。, アップキックは、上に向かって蹴ることで推進力を生むキックです。 クロールではアップキックが重視されますが、背泳ぎでは自然に足を戻すような感じに、軽く蹴り上げるのがポイントです。, 足の動きと同じように、背泳ぎではクロールをひっくり返したような手の動きをします。ただし、背泳ぎはあくまでも上を向いた状態で手を動かすので、クロールとの違いを明確にしておきましょう。, 背泳ぎのストロークは、次の6つの動きに分類することができます。それぞれのポイントを押えて、手の動きのコツを身につけましょう。, エントリーとは、腕が入水する時の動きのことをいいます。 着水前は手のひらを外側に向け、その状態から耳の外側に向かって腕を下ろし、小指から水に入ります。, キャッチとは、入水した手で水を捉える動きのことをいいます。 キャッチした水を進行方向の反対側に向けて運ぶようなイメージで、手を持っていきましょう。, プルとは、手で水をかく動きのことをいいます。 キャッチでとらえた水を逃さないように、手で水を押えながら体の横を移動させます。, 背泳ぎのプルには、手の軌道が一直線を描くストレートプルと、横から見たとき手がS字を描くように移動するS字プルの2種類があります。, プッシュとは、手で水を押し出す動きのことをいいます。 手が腰の横を過ぎたあたりで、捉えていた水を後ろに放つように手を伸ばします。, フィニッシュとは、文字通りて泳ぎのストロークの終わりのことをいいます。 手を太腿の脇まで移動させながら、手のひらを内側に向けます。, リカバリーは、手を前に戻す動きのことをいいます。 親指を上にした状態で手を水から引き上げます。あまりゆっくり手を回ししすぎると、腕が上がっている時間が長くなるために、沈みやすくなってしまいます。, 背泳ぎの手のかきかたについては、こちらの動画を参考にしましょう。ストレートプルのストロークのやり方を紹介していますので、手のひらの向きや腕の伸ばし方が分かります。, ローリングとは、腕の動きに合わせて体が左右に傾くことをいいます。クロールや背泳ぎのような左右の腕を交互に動かす泳ぎ特有の動きで、大きく水をかこうとすることで、自然と水をかく手の方向に体が傾くのです。, ローリングには、肩関節をスムーズに回すことができるほか、キックが大きくなることによって、推進力が増してスピードがアップするという効果があります。, このようにローリングは、背泳ぎで速く泳ぐために必要な動作ですが、あまり意識しすぎると頭が左右に揺れたり、蛇行につながるので、あくまでも自然なローリングを心がけることが大切です。, 背泳ぎの足と手の動きが分かったところで、次に気になるのが、キックとストロークのタイミングの取り方ではないでしょうか。, 速く泳ぐためには、手と足の動きをしっかり合わせて、推進力を効率よく生み出すことが重要になります。そのため、背泳ぎではプルで水をかく時に、反対側の足でダウンキックを打つのが基本です。, 例えば、右手で水をかく時は左足で、左手で水をかく時は右足でダウンキックを打つと、最も大きな推進力を得ることができます。, 背泳ぎの息継ぎは、水に顔を付けて泳ぐ他の泳ぎ方と違って簡単そうですが、間違った呼吸の仕方やタイミングで泳いでいると、上手く息が吸えない場合があるので、正しい息継ぎの方法を身につけることが大切です。, 背泳ぎでは、4泳法のほかの泳ぎ方を同じように口から吸って鼻から吐くように心がけましょう。, 水から顔が出ているので、鼻からでも息が吸えると思われるかもしれませんが、顔にかかった水が鼻の中に入ってしまう恐れがあるため、必ず口から吸う必要があります。, 背泳ぎの息継ぎには決められたタイミングはありませんが、2ストロークに1回息継ぎするのが一般的です。まずは、リカバリーの腕が一番高い位置にある時に鼻から息を吐きます。そして、エントリーで手が入水するタイミングで息を吸うと、効率よく空気を吸い込むことができます。, リカバリーの途中で息を吸ってしまうと、手からしたたり落ちてくる水滴が顔にかかって、水を飲んでしまったり、鼻に入る原因になるので注意しましょう。, 左右どちらの手が入水する時に息を吸うのかは、人によって異なるので、実際にやってみて自分がやりやすい方を選ぶといいでしょう。, 仰向けで泳ぐということは、背泳ぎをはじめたばかりの人にとっては難しいと感じることばかりかもしれません。ここでは、そんな初心者におすすめの背泳ぎの泳ぎ方のコツを紹介しています。, 背泳ぎは、他の泳ぎ方のようにプールの底のラインを目印にすることができないため、まっすぐ泳ぐのが苦手だという人は多いのではないでしょうか。, 左右のどちらか一方に曲がりやすい場合、片方の手のかきかたやキックが弱い可能性があります。, 正しい姿勢を保ち、左右のバランスに注意しながら泳ぐことが大切です。さらに、コースロープを意識しながら泳ぐと、曲がらずにまっすぐ泳ぐことができるようになります。, 背泳ぎでは、腰や膝が曲がっていると下半身が沈みやすくなりますし、下半身を浮かせようとすると、逆に頭が沈んでしまいます。, 気をつけの状態で適度に体の力を抜き、左右のバランスに注意しながら、背浮きのコツを身につけましょう。そのほかに、体幹を支える筋肉のトレーニングは、背泳ぎの姿勢の維持に役立ちます。, 背泳ぎでは、リカバリーで手が顔の上を移動したり、エントリーの際のローリングによって顔が沈んだりしたりした時に、どうしても顔に水がかかってしまうものです。, しかし、ローリングがきちんとできていない場合や腕が曲がっている場合、顔に水がかかりやすくなるのでフォームをチェックしてみましょう。, また、泳いでいる時は真上に顔を向けるのではなく、顎を少し引くことによって、多少顔に水がかかったとしても、鼻や口に入りにくくなります。, 背泳ぎは、まっすぐ泳ぐのが難しい泳ぎです。バランスの取れたフォームを身につけて、速く泳ぐためにも、ド […][…], 背泳ぎは4つの泳法のうち、唯一水面に仰向けの状態で泳ぎます。 仰向けの状態のまま泳ぐことで、タイムに […][…], こっそり水泳マスターの編集部長でありながら今でも週3で水泳に通っています。水泳の楽しさをもっとひろめたい、体を動かすことの素晴らしさをあなたにも伝えたい。.