競技用エアライフルを狩猟に使用することは”制度上は”可能ですが、競技用エアライフルは的紙を設置する10m先で精密性が最高になるように設計されているため、常にターゲットとの距離が変化する狩猟用途では使い物になりません。 日本ライフル射撃協会(nraj)の公式ウェブサイトです。競技、ニュース、大会、結果、ルール、各種手続きについて、一般・競技者の方への情報をご紹介しています。 エアライフルで猟をやってみたいという方に是非扱っていただきたい逸品です。 ... 競技用にこだわった機関部には彫刻が一切ないのがその魅力をさらに引き立てています。状態は大変良くほぼ新品と変わりません。 詳細を見る・印刷する(pdf形式) 売約済み. エアガンの箱を良く見ると、けっこうな率で「競技専用」の文字がどこかに書かれている。これは、昔エアガンの威力が自主規制で0.4jまでと定められていた時代、それより強い0.8jまでのエアガンを販売するために作られた新カテゴリーの名残りだ。 ライフル射撃(ライフルしゃげき)は、ライフル銃またはピストルを使用し、固定された標的に対して射撃し得点を競うスポーツ(射撃競技)。オリンピック競技種目である。, ライフル銃、またはエア・ライフル(空気銃)を使用して行う競技である。ここではオリンピック等で行われるISSF系の競技について解説している。日本ではこれが主流であるがそれ以外にも様々な団体によって独自のルールにより競技が行われている。, すべての銃で、連射が可能なものはない。また、原則的にレンズおよびプリズムを使用した光学照準機の使用は禁じられており、マイクロサイトと呼ばれるピープ(覗き穴)式の精密照準器を使用する。高齢者対象の競技(マスターズクラス)に限っては、拡大鏡(1.5倍)装備の照準器の使用が認められている。, また、国内での所持については、都道府県公安委員会の許可が必要である。装薬銃及び低年齢者の空気銃所持に関しては、日本体育協会からの推薦を得ることも合わせて必要となる。, 公式戦に出場するには日本ライフル射撃協会の認定銃である必要があり、5年間有効の銃器公認シール(有料)を貼付しなければならない。認定銃については日本ライフル射撃協会のホームページで確認できる。, ライフル射撃では、高得点を出すために銃器をほとんど静止した状態におくことが求められるため、独自の射撃用品が使用されている。, 基本的に紙製で、大きさは競技によって異なる。着弾点が中心に近いほど高得点であり、一発につき10点が最高点である。なお、決勝が行われる場合、得点は0.1点単位まで判定され、この場合は最高点が一発につき10.9点である。オリンピック等の国際大会では、電子標的と呼ばれる、着弾と同時に得点が判明する装置を使用する。, ゴム製、もしくは紙製のロールを標的面に使用し、着弾音をセンサーで読み取り、コンピュータで着弾座標を演算(理論上の採点誤差は、0.02点程度)することによって、点数表示をする標的である。着弾点が手元のモニターに表示される為、, なお、ビームライフル競技専用だが、肘射(ちゅうしゃ:Table)という射撃姿勢も存在する。文字通り、テーブル上に両肘をつけた状態で射撃を行う姿勢であり、スリングの使用は認められない。また、両肘以外をテーブルにつけてはいけない。, 日本ではピストルの所持に関する規制が非常に厳しい。具体的にはエアライフルもしくはハンドライフルで一定以上の成績を収めた上で、日本ライフル射撃協会を経由して日本体育協会から推薦状を受ける必要があり、なおかつエアピストルは500名、装薬銃に至っては50名しか所持許可の枠がない。そのため、競技人口は極めて少なく、ほとんどが警察官か自衛官だが、民間人の選手もわずかに存在する。, ビームピストル(デジタルピストル)競技と呼ばれる赤外線を用いた日本独自の競技である。 世界中のライフル・散弾銃・空気銃を販売する銃砲店シューティングサプライ(Shooting Supply)です。日本全国の中古銃だけではなく,アメリカやヨーロッパからの輸入品も通販しています。ライフル,散弾銃,空気銃(エアライフル)購入は当店で。 全対応. ライフル種目. エアピストル競技とルールはほぼ同じである。, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ライフル射撃&oldid=79899337. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 空気銃とは、銃本体に蓄えられた空気圧(またはガス圧)をエネルギーとして、発射体を射出する銃器です。この空気銃は、射出する威力(マズルエネルギー)が20j/㎠以上のタイプと、それ以下のタイプに分類され、20j/㎠未満のタイプはさらに、エアソフトガンと準空気銃に分かれます。, マズルエネルギー20j/㎠以上の空気銃は、散弾を発射できる空気散弾銃、拳銃型のエアピストル、エアピストルにライフルストックが付いたハンドライフル、通常のライフルストックが付いたエアライフルの4種類に大別されます。 この中で、空気散弾銃とエアピストルについては、鳥獣保護管理法により違法猟具とされているため、国内で所持許可が下りることは原則としてありません。, 拳銃の一種であるエアピストルは、散弾銃やライフル銃、エアライフルの猟銃・空気銃所持許可制度では所持できません。しかし『射撃競技で国体やオリンピックを目指したい!』という目的がある場合は、銃砲所持許可制度という制度を利用して、エアピストルを所持できます。 ただしこの銃砲所持許可制度は、審査基準がムチャクチャ厳しく、初心者がいきなり許可を受けられるようにはできていません。そこでエアピストル射撃競技の入門用として開発されたのが、エアピストルにライフルストックを取り付け、エアライフルと同じ猟銃・空気銃所持許可制度で所持許可を可能にしたハンドライフルです。 よって、エアピストルを所持したいのであれば、まずこのハンドライフルで射撃競技大会に参加し、一定の成績を収めてから、日本体育協会の推薦状を受けなければなりません。 ちなみにですが、このハンドライフルは、おそらく日本特有の銃です。日本には『ライフル銃10年縛り』や『ハーフライフル』などの銃に関する摩訶不思議な法規制が沢山ありますが、このハンドライフルの存在も、その一つだと言えます。, 20J/㎠以上の威力で金属製弾丸を発射し、かつ、ライフルストックが取り付けられている空気銃は、エアライフルと呼ばれています。このエアライフルはさらに、狩猟用に特化したタイプと、競技射撃用に特化したタイプがあります。 競技用エアライフルを狩猟に使用することは”制度上は”可能ですが、競技用エアライフルは的紙を設置する10m先で精密性が最高になるように設計されているため、常にターゲットとの距離が変化する狩猟用途では使い物になりません。 また、競技用エアライフルは狩猟用エアライフルとは異なり、”持ち歩かないこと”を前提に造られているためフレームの強度は最小限に抑えられ、かわりに銃身を重くして射撃時の振動を抑える造りになっています。, 空気銃が弾を発射する仕組みは、大きく、スプリングピストン式、ガスカートリッジ式、マルチストローク式、プレチャージ式の4種類に分けられます。ここでは、それぞれの仕組みと特徴について、詳しく見ていきましょう。, スプリングピストン式は、空気銃の仕組みとしては最も一般的なタイプで、エアソフトガンの世界では「エアコッキング式」とも呼ばれています。  欧米ではこのスプリングピストン式は、『男の子の銃』として定番の存在で、父親が息子にスプリングピストン式エアライフルをプレゼントするのは、『銃を扱う責任を負えること』を認める、ひとつの戴冠式だとも言われています。, スプリングピストン式の仕組みは、銃本体に取り付けられたレバーを操作して連結されたスプリングを圧縮し①、レバーを元の位置に戻すとチャンバーにロックがかかります②。引き金が引かれると、スプリングの噛み合いが外れてピストンが押し出され、ペレットを発射します。, スプリングピストン式のレバー操作には、レバーが銃の下部に取り付けられたアンダーレバー型と、側面に取り付けられたサイドレバー型、また、銃身がレバーの代わりになったブレイクバレル型の3種類があります。それぞれについては長所・短所がありますが、現行のスプリングピストン式でアンダーレバー型は、あまり見られなくなりました。, スプリングピストン式は、バネを一回引き戻すというワンアクションで、常に一定のパワーを発揮します。これはたいした長所ではなさそうに思えますが、ガスカートリッジ式やプレチャージ式は周囲の温度や射撃回数で排気圧が微妙に変化するため、この要因による弾道のブレが無いのは大きなメリットだといえます。, スプリングピストン式の威力を高めるためには、重く・強力なバネが必要になります。よって、パワーはマルチストローク式やプレチャージ式よりも見劣りします。また、一発ごとにレバーをコッキングしなければならないため、連射性能も大きく劣ります。 さらに、バネが伸びることによって発生する反作用や、ピストンがシリンダー後部を叩くときの衝撃で、照準がブレてしまうというデメリットがあります。ただしこのバイブレーションの問題については、近年開発されたスプリングピストン式では対策が施されており、ある程度は解消されています。, ガスカートリッジ式は、携帯用の炭酸ガスカートリッジを銃のチャンバーに入れ、気化した炭酸ガスを小出しにして発射するタイプです。  発明は1870年代のフランスで、スプリングピストン式にはない連射性能で、一躍エアライフルの主流となりました。しかし現在では、マルチストローク式や、改良がくわえられたプレチャージ式の登場で、エアライフルの世界ではほとんど見られなくなりました。ただ、ソフトエアガンの世界では「ガスブローバック式」として、今もなお健在です。, 液化炭酸が封入されたカートリッジをタンクに入れ①、針付きの蓋を閉めるとカートリッジに穴が開き、タンク内に気化した炭酸ガスが充満します②。引き金が引くと、引き金に引っ掛かっていたストライカーが勢いよくチャンバーの弁を叩き、吹き出した炭酸ガスがペレットを射出します③。  ガスが排出されるとチャンバー内はいったん空になりますが、即座に液化炭酸が気化し、再びチャンバー内に炭酸ガスが充満します。, ガスカートリッジ式は炭酸ガスカートリッジが空になるまで、弾を連射することができます。射撃回数は気温によっても大きく変わりますが、カートリッジ2本で約15回発射できます。 手軽に連射できることから日本でもよく使われていた方式ですが、射撃回数によってチャンバー内の圧力が変化して弾道が大きくブレてしまうことや、カートリッジ1本200円というコストパフォーマンスの悪さから、徐々に姿を消していきました。 現在の日本のエアライフル市場では、ホーワ55Gというモデルが、細々とではありますが流通しています。, マルチストローク式は、特に国内で根強い人気を誇る方式で、日本ではポンプ式とも呼ばれます。この方式の元祖は1819年、日本の鉄砲鍛冶師、国友一貫斎が作った『気砲』と呼ばれる銃で、当時海外では知られていなかった”空気圧”の原理を応用した、驚くべき発明品でした。, 本体に装備されたレバーをポンピングすることで、チャンバー内に空気を圧縮していきます①、②。引き金を引くと、チャンバーの弁とつながっている”つっかえ棒”が外れ、貯めていた空気圧が一気に開放されます③。, マルチストローク式は、圧力を”貯める”ことができるため、スプリングピストン式よりも強力な弾を発射できます。しかし、ターゲットを外してしまった場合、次弾を発射するためにレバーを何度もポンピングしなおさなければならないため、ターゲットを獲り逃がす可能性が高くなるというデメリットもあります。, マルチストローク式のメリットに、『ポンピング回数を増減させることで、大型鳥から小鳥まで、色々な獲物に対応できる』という話が聞かれますが、猟場でポンピング回数を増減してはいけません!なぜなら、排気圧を変えてしまうと、あらかじめ設定しておいた銃とスコープとのゼロインが狂ってしまい、正確な射撃ができないためです。よってポンピング回数は、実際はゼロイン調整をしたときと同じ回数に合わせるようにしましょう。, PCP(Pre Charged Pneumatic :プレチャージド ニューマティック プレチャージ)とも呼ばれるプレチャージ式は、外部からタンク内に圧縮空気を充填し、その空気圧を小出しにして発射するスタイルです。 目新しい技術のように見えるプレチャージ式ですが、その誕生は17世紀ごろと散弾銃やライフル銃よりも古くから存在します。ただ、当時の技術では高圧空気を封止する技術が未熟だったため、スプリングピストン式やガスカートリッジ式の台頭により、廃れていきました。  しかし近年、プラスチック加工精度の向上や、ゴム材の品質向上により、高圧を封入できるようになったことから、再び空気銃の技術として注目されるようになり、現在、このプレチャージ式がエアライフルの主流になっています。, エアライフルの構造の一部に高圧に耐えられるシリンダーが付いており、ここに自転車の空気入れのようなハンドポンプや、スキューバーダイビングに使用するエアタンクから、空気を充填していきます①、②。 引き金が引かれると、圧縮されたストライカーのバネが伸びて、シリンダーを閉じている弁を叩きます。この弁を叩く一瞬に、シリンダー内の高圧空気がチャンバーに流れ込み、ペレットを発射します③。なおストライカーが叩いた弁は、シリンダー内のスプリングによって再び押し戻されて閉じるようになっており、空気が”だだ漏れ”になる心配はありません。, プレチャージ式はそのシリンダー内に、およそ200気圧(約200トン)から300気圧以上の空気を貯めることができます。これは普通自動車のタイヤの100倍以上の圧力であり、その圧力から発射される弾はご想像の通り超強力です。 またプレチャージ式は、スプリングピストン式やマルチストローク式のような駆動部が無く、さらに装薬銃よりも射撃の反動による強度を気にしなくても良いため、比較的自由にデザインできます。そのためプレチャージ式エアライフルは、ブルパップスタイルや、サムホールグリップ、さらにシリンダーが剥き出しになったスタイリッシュなものまで、様々なデザインが選べます。, プレチャージ式は200気圧もの空気を充填できますが、これをハンドポンプでチャージするのは、大の大人でも「ハァハァ」と息を切らすほどの重労働です。この作業が嫌なら、エアタンクを購入してチャージする方法もありますが、 タンクにエアをチャージするのには1回あたり約3,000円かかり、さらに 鋼製タンクは5年、FRPタンクは3年ごとの定期検査が必要になります。 またプレチャージ式は、樹脂製のパーツを多く使用しているため、定期的にメンテナンスをしないとエア漏れなどの故障のリスクが高くなります。, 空気銃を扱う上でとても重要になるのが、ペレットと銃の相性です。この相性がしっかりとマッチしていなければ、例え高級なエアライフルを使用しても、十分な精密性やパワーが発揮できません。, 装弾を発射するエネルギー源は、装薬銃の場合、実包にパッケージされています。よって、自分で火薬と装弾を手詰め(ハンドロード)するのでなければ、装弾と火薬の相性を考える必要はありません。 しかし空気銃の場合は、ペレットを発射するエネルギーは銃本体に保有している圧縮気体です。よって、エアライフルのスペック、例えば蓄圧量や排気量、銃身の構造、また製造の誤差などによって、銃がペレットに与える影響は大きく変わってしまいます。, 市販されているペレットは、サイズの大小から重さ、形状まで、実に様々な物があります。よって、『どのエアライフルが、どのペレットと相性が良いか』というのは、試射をしてみないとわかりません。 ひとつ”セオリー”としては、強力な空気圧で発射する場合は重いペレットを、逆に低い空気圧で発射する場合は軽めのペレットを使います。これを逆にしてしまうと、重いペレットを低い空気圧で飛ばすと遠くに飛びませんし、軽いペレットを強い空気圧で飛ばすと『紙飛行機を振りかぶって投げた』時のように、ペレットがあらぬ方向に飛んで行ってしまいます。 ペレットは銃刀法や火取法で所持が規制されているわけではないので、エアライフルを所持している仲間とシェアをして、最適なペレットを探してみましょう!, 今回は『エアライフルの種類と仕組み』についてお話をしました。エアライフルが”ペレットとの相性がとても重要”という話は、意外と知られていないことです。なので「このエアライフルは性能が良い」と言われている銃でも、ペレットが変われば性能が発揮できない場合があり、また逆に「性能が悪い」と言われているエアライフルでも、ペレットとの相性が良ければ、高い性能を発揮することがあります。インターネット上では、エアライフルに関する色んな評判が飛び交っていますが、必ずどのペレットで試射をしたのかまでを確認する必要があります。それでは今回はこの辺で。, 今日は、自宅近くの畑でたぬきが作物を荒らし困っています、この時期だけなのですがかなりしつこく 出てきます、追い払うのに空気銃、スコープついたものがいいかなと思っていますがどのタイプが使いやすいかわかりません、教えてください、中古の銃も探していますよろしくお願いします。, それは大変ですね! しかし、タヌキの追い払いならエアライフルよりも箱わなの方が良いと思います。 銃による駆除はかなり規制が厳しく、初心者の内は許可が下りないのが普通です。 なのでホームセンターで売っている小型箱わなを使うと良いと思います。 住まわれている市町村の鳥獣被害担当課で『許可捕獲』がもらえるはずなので、まずは問い合わせてみてください。 自分で罠を仕掛けなくても、その地区で活動する駆除隊の人が助けてくれると思いますよ。, エアライフルについてご興味があるのでしたら、こちらでお問い合わせしてみてください。 LINEやメールでお悩み相談をしているみたいですよ! http://chikatoshoukai.com/airriflejapan/, Copyright © 2020 |チカト商会 All Rights Researved. APS-3の完全分解に必要になるツールをひとまとめにしたセットが新発売です。ツール全てをコンパクトに収納できるケースと、ケース内部でツールを整理整頓できるスポン ... 「ひたすらブルズアイ」などで使用している、あきゅらぼオリジナルのブルズアイターゲットのデザインが少しだけ変わりました。といっても、得点周り(得点圏線の幅とか間隔 ... 午前中はブルズアイをひたすら練習するブルズアイ練習会、午後からはプレートをひたすら練習するプレート練習会というスケジュールです。「ひたすらブルズアイ」という名前 ... 今回で第6回となる「ひたすらブルズアイ亀有」は、亀有北集い交流館という始めて使う施設での開催となりました。駅から5~6分ほど歩いたところにある一戸建ての施設で、 ... ほぼ一週間前となりましたが、今月の「ひたすらブルズアイ亀有」の会場となる亀有北集い交流館の下見をしてきましたので、会場の紹介と一緒に告知&エントリー受付をします ... Copyright© あきゅらぼ Accu-Labo , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER. 日本には、エアガンメーカーによる団体が2つ存在している。まず歴史が古く、加盟メーカーの数も多いのが「ASGK」の略称で知られる日本遊戯銃協同組合。そして、そこから分かれて新しく作られた「JASG」の略称で知られる日本エアースポーツガン協会だ。エアガンの箱に書かれた「競技専用エアソフトガン」というフレーズの謎に迫るには、その2つの団体の生い立ちまでさかのぼる、長い長い話になってくる。, エアガン、実銃とされる「空気銃」と区別するために言葉を選んで書くと「オモチャの銃」が、銃刀法で規制される銃砲とはみなされずに「オモチャ」として存在を許されている唯一にして最大の理由は、その威力がわざわざ取り締まりの対象にするほどでもないと誰もが納得できる、「とるに足らないほどの弱いもの」でしかないからだ。逆に言えば、エアガンのパワーが「これ、ヤバいんじゃね?」と多くの人が思ってしまうほどに高いものになってしまったら、それは「オモチャ」ではなく取り締まるべき危険な武器となってしまう。, 「オモチャ」と「取り締まるべき危険な武器」の境界線はどこか? 今は法律できっちりと規制値が定められているけれど、昔はそんなものはなく、メーカー団体による自主規制に委ねられていた。その自主規制値は、時代によってさまざまに移り変わってきた。, 大昔は、「オモチャの銃」といったら弾が出ないモデルガンがほとんどだった。そのため、トイガン業界団体もモデルガンを想定した「日本モデルガン製造協同組合」というものしかなかった。設立は1974年のことだ。当時のモデルガンは、強盗だとか恐喝だとか、はてはハイジャックにまで使われたりして、それを受けたほとんどヒステリーに近い極めて厳しい規制の嵐にさらされていた。モデルガン協同組合は、改造防止策や材質の制限などの自主規制によって安全を確保し、より厳しい規制をされないようにすることが目的の団体だった。ただ、モデルガンでは弾は撃てないので、当然のことながら撃った弾の威力についての自主規制値なんてものも、当時はまだ存在しなかった。, 日本国内で、本格的なエアガンの販売が始まったのは1980年代になってからのこと。「リアルな銃の形をしたものから弾が撃てる」というのは、今じゃ考えられないが当時としてはかなり思い切ったことで、モデルガンのような厳しい規制がされる前にきっちりと自主規制策を取っておこうと考えられたのだろう、ほとんど「間髪を入れず」に近いタイミングで「エアーソフトガン協議会」が設立され、1983年からは「この製品は自主規制に則って作られている」ということを証明する「ASGKシール」証紙の発給が開始された。, そして1986年、その2つの団体、つまりモデルガンを扱う「日本モデルガン製造協同組合」と、エアガンを扱う「エアーソフトガン協議会」が合併し、モデルガン・エアガンの両方を指す「遊戯銃」という言葉が考案され、「日本遊戯銃協同組合(ASGK)」が設立した。, ASGKは、「このパワーを超えるエアガンは作ったり売ったりしないようにしましょう」という値を自主規制値として定めていた。その自主規制値は「0.4J」。自分で自分の足とか手のひらとか撃ったりしたら、ちょっと悶絶してしまうくらいの痛みはあるが、怪我をするほどではない。斜め上に向かって撃てば30~50mくらいは飛ぶだろう。ちなみに0.2gのBB弾での初速にすると63m/sが上限になる。現在販売されている製品でいうと、ノーマルの電動ハンドガンよりちょっと弱いかな、といったところだろうか。, だが、この「自主規制値」、当初はともかく、しばらくすると律儀に守っているメーカーはどんどん少なくなってきてしまった。ASGKの理事をつとめたメーカーですら、自主規制を無視した威力の強いエアガンを製造販売しているのが現実だった。さすがに小型で安価なエアコッキングのハンドガンなどは0.4J以下だったが、ガスガンやボルトアクションライフル、そして1990年代になって登場した電動ガンの多くは0.4Jを上回るパワーを箱出しノーマルの状態で発揮していた。, 1994年、ASGKとは別に競技射撃を中心としたスポーツ射撃振興を目的とした協会が設立された。名前を日本エアスポーツガン協会、略称をJASGという。こちらの団体では、最初から自主規制値は0.8Jと定められていた。形だけを見れば、「自主規制値の低さに業を煮やしたメーカーが、より威力の強いエアガンを作るために新たな団体を設立した」というように見えるが、ASGK加盟メーカー自身が自分で定めた自主規制値を守っていなかったという現実もあるわけで、別の見方をすれば「きちんと自主規制値を守る団体が新たに設立された」という考え方もできる。, この「1994年」という年に、こういったことが立て続けに起きたのには理由がある。「PL法(製造物責任法)」が設立したのが、ちょうどこの年なのだ。かつては、「タテマエは0.4Jってことになってるけれど、実際はもっとパワーがあるよ」という状況でもなんとなく許容されていた時代もあったわけだが、PL法はそれを許さない。PL法上での責任主体であるメーカーは、「この製品は0.4J以下である」といって販売した製品がそれ以上のパワーを持っていると、場合によっては厳しい法的な制裁を受ける可能性すらあるとされた(※月刊Gun 1995年12月号・PSG-1の記事より)。1995年頃から、ASGKでも自主規制値の変更が検討されるようになる(※月刊Gun 1995年3月号・ASGK臨時総会記事より)。ASGKによって具体的なことが発表されるより先に、個別の製品レポート記事やメーカーによる広告にその情報が掲載されるようになる。見つけられた範囲でもっとも最初に出てくるのが月刊Gun 1998年11月号に掲載されたウエスタンアームズの「PRO KILLER」の記事だ。「エアーガンの共通規格を管理する組合であるASGKがパワー・レギュレーションを0.4Jから0.8Jに引き上げた」との記述がある。そして、翌月に掲載された同社によるPRO KILLERの広告には、「当製品は競技専用銃です」と書かれていた。, 「競技専用銃」って何? そもそも「競技」って何? ユーザーは疑問に思った。当時の読者投稿欄には、そういった疑問、あるいはちょっと先回りして「ASGKも(JASGが既に始めていたAPSカップみたいに)エアガンを使ったスポーツ競技射撃大会を始めてくれるんだな!」と期待する声にあふれている。だが、ASGK自身によるその疑問への回答は見つけられなかった。「ASGK競技専用エアソフトガン委員会」なんてものも設立され、業界トップメーカーの偉い人がその委員長に就任したりもしていたが(※月刊Gun 1992年12月 ソフトエアガン安全会議設立の記事)、その委員会ってどういう役割でどんなことをしたのかは、ユーザーにとっては今に至るまで、結局なにも分からないままだ。, 2005年ごろからは、月刊誌の巻末に載っている「ASGKからのお知らせ」にこんなことが書かれるようになった。, 組合の正式なカテゴリーである競技専用エアソフトガンは、多くの組合員が参加して順調に製造されています。現在、市場には数多くの種類が競技専用エアソフトガンとして出ていて好評を頂いています。(中略)ご存知のように競技専用エアソフトガンはサバイバルゲームやシューテイングの実情に対応したもので、一般用の競技銃より高い威力を持っています。もちろん、18歳以上の方々のためのものです。, 「実情に対応したもの」……この記述を見てもわかるとおり、ASGKの「競技専用エアソフトガン」というのは、結局のところ自主規制の上限アップ、それも現状追認の口実に使われただけのお題目でしかなかったということだろう。事実、ASGK自身で「エアガンを使った競技」を提案したり主催したりはしてくれなかったことが、なによりもの証拠だ。, エアガンの箱に「競技用」とか、「競技用エアーガン」といった文字が、印刷されていたり後からシールで貼り付けてあったりするのは、ほとんど無視されていた自主規制値を現状に合わせて引き上げた、その名残りである。, 実際のところ、「0.8J」という自主規制値は、当時流通していたエアガンのパワーを見渡してみても現実的な数値だったと言える。それを購入したユーザーが自分で何らかの手を加えてさらに威力を上げる例は少なくなかったが、何も手を加えられていない市販そのままの状態でのパワーという点で言えば、「0.8J」という自主規制はおおむね守られていたといっていい。もちろん例外はあったが。, 2006年、銃刀法が改正され、オモチャとして販売したり所持したりしてよい上限の威力というものが法律によって定められた。その威力よりも低ければ大手をふって「オモチャ」として販売して良いというお墨付きが付いたようなものだ。今でもASGKの自主規制値はあくまで0.4Jであり(0.5Jと書かれている資料もある)、0.8Jなのは「競技専用エアソフトガン」だけの特例であるというタテマエは変わらないようだが、現実としてほぼ全ての18歳以上用エアガンが「競技専用」になっているようなもので、わざわざ区分する意味も理由も既に存在しないといっていい。今ではエアガンの箱に印刷された文字として名残りを留めるのみとなっている。, たとえばGoogleなどで「競技用エアガン」と入力して検索すると、APSカップ用などの精密射撃用エアガンが数多くヒットする。JASG(ASGKから分かれて作られた新しいメーカー団体の方)は設立当初よりそういったスポーツ射撃競技に力を入れており、特にAPSカップは基本的に同じルールのまま何十年も続けられている歴史ある競技になっている。, 実際に撃って競い楽しむための場を提供し続けてくれているという点では、ASGKに比べてJASGがより「優れている」点だと言って構わないだろう。もちろんASGKもユーザー向けのイベント等をこれまで開催したことは何度もあるのだけれど、こと「継続」という点ではJASGの足元にも及ばないのが現実だ。, JASGは、APSカップに使う競技用のエアガンとして開発された製品のいくつかを、公式認定競技銃として認定している。「競技用エアガン」という言葉が、その公式認定銃を指す言葉として使われている例がけっこう多いようだ。だが、公式とはいえ「オモチャの銃」であるという点は他のエアガンと全く変わらないので、他の玩具銃よりも威力が強くてもいい、なんていう除外規定はない。, 玩具ではなく法的にもれっきとした「銃」と見なされる競技用の銃もある。一般的には「エアガン」ではなく「空気銃」、あるいは「エアピストル」「エアライフル」と別の言葉で呼ばれることが多いが、空気を使って弾を撃つのは確かなので「エアガン」と呼んでしまっても別に間違いではない。, プラスチックの弾ではなく鉛の弾を撃つもので、威力も精度も、そしてほとんどの場合は値段も「オモチャの銃」よりもずっと高いものになる。そしてこれが重要な点だが、購入にも所持にも使用にも特別な許可が必要になる。れっきとした「実銃」なのだ。, 実銃なので、模型店やホビーショップでは販売していない。「銃砲店」で購入することになる。ただし、稀な存在ではあものの実銃を販売する銃砲店と「オモチャの銃」を扱うホビーショップを兼ねているところも、いくつかあるようだ。日本は広いね。, 京都にある「國友銃砲火薬店」は、日本の競技射撃スポーツの世界では超がつく有名店。基本的にはエアライフルや小口径ライフルなど、つまりは「実銃」に属する競技銃を扱う店だが、お店の4階にあるスペースを使って玩具銃での競技射撃スポーツの練習会や公式大会なども開催されている。.