中島みゆきの「空と君のあいだに」動画視聴ページです。歌詞と動画を見ることができます。(歌いだし)君が涙のときには僕は 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。 このブログも自由に書き散らしています! ※GDPR(EU一般データ保護規則)対象国から歌ネットをご利用いただくことができません。. You cannot use Uta Net from the countries covered by GDPR. マイブームは健康生活!, 中島みゆきさんの「誕生」の歌詞を解釈してみました。今までよくわからなかった「サヨナラでも愛してる意味」に込められた思いがちょっと見えた気がします!, 中島みゆきさんの「EAST ASIA」の歌詞について考えてみました。「自由」「国」「アジア」「旅人」などに関する中島みゆきさんの哲学が感じられる歌です。, 中島みゆきさんの「二隻の舟」の歌詞について解釈してみました。二つの運命的な魂を歌っていることはわかるのですが、深遠で難しい歌詞がいくつかあるので頑張って考察してみました!. 歌詞に難しい言葉や表現はありませんが、誰のどんな気持ちを歌った歌なのか、意外とわかりづらい一曲です。, 中島みゆきさんは「聴き手の解釈にまかせる」というスタンスで、自身が作った歌詞を解説しないことで知られています。, 「空と君のあいだに」は1994年にドラマ「家なき子」の主題歌として、シングル発売されました。, 1990年代の音楽シーンは、ヒット曲となる条件のひとつに「人気ドラマとのタイアップ」というものがありました。, 「家なき子」は子役時代だった安達祐実が主演し、不遇な少女が「同情するなら金をくれ」と叫ぶ名ゼリフが生まれたヒットドラマです。, ドラマの勢いと同じように「空と君のあいだに」もよく売れて、ミリオンセラーとなりました。, ドラマ「家なき子」では、安達祐実が演じる不遇な少女の傍らに、いつもペットの犬がいました。, 「空」と「君」の間に雨が降っている光景は、犬が「君」を下から見上げているからそう見えるのだと。, 言われてみれば、身長が同じくらいの人間どうしの場合、雨は「空」と「僕たち」の間に降っているように見えるでしょう。, また、自らの歌詞についてめったに解説しない主義の中島みゆきさんが、そのようなことをおっしゃっていたような記憶もおぼろげながらあります(不確実情報だけど)。, 犬が人を見上げた視点をヒントに「空と君のあいだに」という表現が生まれた可能性はありますが、歌詞全体としては、ペットの犬が主人への気持ちを歌った歌ではないと思います。, これはシンプルに、「僕(=男性)」は「君(=女性)」に思いを寄せている関係と考えてよいでしょう。, という表現もありますし、二人称・君=女性、一人称・僕=男性という構図は間違いないでしょう。, 「空と君のあいだに」に登場する人物はもう一人、三人称である「あいつ」が存在します。, また、こういった情報と2番冒頭の歌詞は重なるので、「あいつ」は「君の心がわかる」とたやすく誓った男のことを指すのでしょう。, 「君」が泣くだけならまだしも、「空と君のあいだには今日も冷たい雨が降る」という表現を考えると、「君」はずいぶん不幸な状況に陥っていることが推察されます。, 「君」を「ひきとめた」ことはあるようですが、振り払われてしまうような弱い引き留め方。, という部分からわかるのは、「君」が泣いたりつらい状況に追い込まれたりしても、「僕」は「ポプラの枝になる」くらいしかできないということ。, ポプラの枝…枝だけでは君に降りかかってくる、雨のような不運を完全に防ぐことはできません。, 「あいつ」に対して傷ついている「君」に対し、異性として甘い声をかける…具体的には「あいつと別れて僕とつきあおう」みたいなことを言えないということでしょうね。, 中間の部分で歌われるこの歌詞のように、「僕」は「君」に対し、ポプラの枝のような不完全な「雨しのぎ」のような形で、そばで見守るしかできないということでしょう。, さて。「空と君のあいだに」は、不幸な女性を見守る男性の歌という感じを受けますが、最後に非常に不穏な歌詞が入ります。, このサビの部分は、前半部分の長調から短調へと変調が行われることもあり、ガラッと雰囲気が変わります。, 「好きな人のためになら悪になってもよい」という、「愛」を単純に絶対肯定するような歌詞が好きになれなかったんですね。, しかし…改めてこの歌を聴いてみると、どうもこのサビ部分は「愛のためならどんな悪でも犯していい」という意味ではないような気がしてきました。, というのも「悪にでもなる」という歌詞は、具体的に何をしようとしているんだろう?と考えてみると、「僕」は「君」を苦しめる「あいつ」を「君」の前から消そうとしているのではないか…と思えてきたのです。, この歌は不幸な「君」を見守るだけだった「僕」が、「君」に降る雨を見ながら、「君」の不幸の元凶である「あいつ」を殺すことを考えついた…その決意を歌った歌なのではないか。, 「君のためなら悪いことでも何でもするよ」という盲目的愛ではなく、「悪を消すための悪は仕方ないのではないか?」という、ドストエフスキーの「罪と罰」や漫画「デスノート」で描かれる、人間の倫理的な揺れがテーマなんじゃないか…。, そう考えると「僕は悪にでもなる」と、「僕」がこれからやること(=「あいつ」を消す)を「悪」だと認識していることが深いです。, 「毒をもって毒を制す」のように悪には悪でしか太刀打ちできないこともあるとか、愛が悪という形で結実しまうことがあるとか…この歌は単純な愛賛歌には聞こえなくなってきます。, 「君」の笑顔が見たくて「あいつ」を消そうとしている「僕」だけど、「君」は憎みながらも「あいつ」を深く愛している。, 「僕」が「君」のために決死の思いで犯す悪は、「君」を笑わせる結果にはならないのではないか。, 昔はあまり好きな歌ではなかったのですが、改めて違う角度から歌詞を眺めてみると、歌の印象がずいぶん変わりました。, 複数の解釈ができる歌ですし、中島みゆきさんの姿勢を考えると「正しい解釈」というものはないのでしょうが、これだけのことをいろいろ考えさせる歌詞構成は、やはり中島みゆきさんの言葉力って感じですね。, 自由に生きる道をさがしています。 France, Belgium, Denmark, Sweden, Czech Republic, Estonia, Malta, Germany, Luxembourg, Greece, Finland, Slovakia, Latvia, Romania, Italy, Spain, Austria, Hungary, Lithuania, Bulgaria, Netherlands. フランス、ベルギー、デンマーク、スウェーデン、チェコ、エストニア、マルタ、ドイツ、ルクセンブルク、ギリシャ、フィンランド、スロバキア、ラトビア、ルーマニア、イタリア、スペイン、オーストリア、ハンガリー、リトアニア、ブルガリア、オランダ, The regulated countries are as follows. ※2020年8月時点での規制対象国(EU加盟国)は、下記の通りです。
趣味はスポーツ観戦と旅と妄想。 中島みゆきさんの「空と君のあいだに」の歌詞の意味について解釈してみました。盲目的愛を歌った歌かと思っていましたが、改めて聴くと、もっと深い悲劇が秘められている気がしてきまし …