今回は「【パラサイト 半地下の家族】ダヘは魔性?インディアンの意味とは?深め考察ポイント13連発!【ネタバレあり考察・レビュー】」です!, 登録時にもらえるポイントで書籍も読めちゃいます! キム一家が寄生する豪邸に暮らすパク一家の長女で高校生のダヘ。 自分の家庭教師としてやってきたギウに惹かれ、気を引きたい年頃の女の子でもあります。 演じているのが チョン・ジソ 。 19:37 梅シロップの隠された効能とは? 今回は「【パラサイト 半地下の家族】ギジョンの運命を考察!3匹の犬の意味とは?※ネタバレ大量【映画レビュー】」です!

映画『パラサイト 半地下の家族』、ポン・ジュノ監督が明かす種明かし、および筆者とオンラインの考察をリストアップ。走り書きな上、韓国語ソースはredditに投稿された英訳を参照しているため、信頼度は低いです。※ 監督側よりネタバレ禁止令が轢かれている作品のため、上映期間中はSNS等での(ネタバレにあたる)本文引用はお控え下さい※ 結末までネタバレしています※ 鑑賞前の予習としてはkonestさんの解説記事がおすすめです, 参考資料: GQインタビュー, 監督トークショーレポ, NYT評, reddit, reddit2, (2019年1月14日更新: 他サービスのサムネイル部分ネタバレ防止のため、トピックの順番を変更しました), reddit考察: ギジョンがインターホンの前で口ずさむリズムは韓国で広く知られている"Dokdo Is Our Land (독도는 우리땅)"、『独島(竹島)は我が領土』筆者考察:『独島』ソングもインディアン仮装も「奪われるホーム」関連?, ・インディアン仮装監督談: アメリカ好きのパク家のインディアン仮装は「対象の複雑な歴史には無関心/装飾としか見ていない価値観」のあらわれ筆者考察: パク夫妻の「貧困層ごっこセックス」も日常を刺激するロールプレイ?, 監督談: キム家の人々が他人から職を奪った/譲られた一方、ギジョンだけが自らの能力で就職した。長女こそ家族でもっとも賢い人間。さらに、殺人事件の発生を防げた唯一の存在(地下室夫婦に食べ物をわけようとした)。その彼女だけが殺されてしまう皮肉と悲劇, 筆者考察: 自画像ではなく「幽霊」? 背後は晴天、そしてテント。誕生日パーティーを予告している?, こちらの絵は「額から血を流しながら刃を持って芝生に立つ絵」。右下の隅に対するギジョンの指摘は嘘八百だとしても、みずからの死を示すケーキに着目している……? (または、2枚とも右下に地下室/倉庫への階段が描かれている?), reddit考察: 邸宅におけるキム家の宴会で母親チュンスクが「パク家が帰ってきたらゴキブリのように逃げる」とジョークを言うが、そのあと、本当に彼女以外のキム家はゴキブリのように机の下に隠れる。また、ギウはダソンの絵をオラウータンと間違える。その絵に描かれた「幽霊=地下室の男」は、猿のようにバナナに食らいつき、四つん這いで階段をのぼり、原始的な方法で(猿のように)石を落としてギウを殺そうとする。NYT考察: 物語の序盤、ギウは「メタファー」という言葉を繰り返すが、だんだんと口にしなくなる。メタファーに呑み込まれた。, 監督談: チャパグリの「ノグリ+チャパゲティ+韓牛」は3つの家族の暗喩。インスタント・ラーメン2つと高級国産牛肉のミックス。reddit解説: 韓国において国産サーロインは高額、果物も高い, reddit考察: 豪雨への反応で貧富の差が演出されるが……一方、金持ちのヨンギョが喜んだ理由は、大気汚染が雨によって緩和されたから=空気が綺麗になったから。redditでは「おもに2015年以降中国が半島の近くに増設した工場が大きな影響を与えた」「雨を喜ぶ韓国人は多い」と記述されている。ポン・ジュノ監督によると、雨のモチーフをヒッチコック監督リスペクト関連ニュース? 「中国原因」の大気汚染と空中戦、韓国が黄海上で人工降雨実験 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News https://www.afpbb.com/articles/-/3208112, reddit考察: ムングァンの夫は、倉庫へ下がる階段の明かりも操作していた? 序盤、ヨンギョとギジョンの会話シーン、家政婦ムングァンが倉庫からあがってくる。このときは明かりがついていたが、ヨンギョとギジョンが会話を進めるなか、すっと(自動的に)消える。この時に地下室の男は食事を受け取っており、妻への気づかいで消灯を遅らせた? 中盤、解雇されたムングァンがパク邸を訪問し、倉庫に向かったときは明かりはずっと消えたままになっている。そのあとキム家の母チュンスクが追いかけるかたちで階段を下がった時も明かりはつかない。また、劇中フォーカスされる上階段の明かりにしても、男が尊敬するパク社長が通るときしか自動的に明かりがつかない?, 監督談: 終盤、地下室の男は、ギウを半殺しにして包丁を持って庭に出たにもかかわらず、富裕層たちのうしろでしばらく立ったままの状態でいる。内向的でシャイな性格の彼が凄惨な暴力に出る不条理と悲劇。reddit考察: 家政婦ムングァンの夫が暮らす地下室には法律関連の書籍が並んでいる。国家/司法系資格は、韓国社会の庶民にとって貴重な成り上がりルートとされる。しかしながら、年を重ねても合格できなかった結果、就職口を見つけられない人々が多い。台湾カステラとおなじく、彼が「努力してきたこと」、格差社会の不条理を表すカット。台湾カステラは、2010年代韓国で一大ブームになって店が乱立したものの、TVが「悪質な化学物質を使用している」デマを報道したため、多くの自営業者が閉店に見舞われた。キム家の父ギテクもこの事業で失敗している。, reddit考察: 家政婦ムングァンについて、パク社長は「マイナス要素は2人分食べることだけ」と語る=地下室の夫に食糧を与えてたことの伏線。のちのち、彼女は「自分でお金は払っていた」と弁明。地下の住人は「パラサイト」だとしても「泥棒」ではない。, 監督談: ギテク演じる運転手について「ラインを越えそうで越えない塩梅が良い」と称賛するが、ギテクの臭いがその”線=階級”を越える reddid考察: ギテクの「奥さんを愛していますよね?」に2度とも答えない理由は、社長が契約=ラインを意識する人間だからプライベートの話は行わない説, 監督談: パク家の母親ヨンギョは息子を心配する素振りばかりするが、劇中、優しいスキンシップは行っていない。ダソンにとって、家の中で親しい者は家政婦ムングァンただ1人。そのため、解雇シーンで彼のカットが入るreddit考察: ムングァンは解雇後もダソンとメールしている?, reddid考察: パク家でダヘは疎外されている? 父親は息子ばかりかまう。母親は彼女にだけラーメンの誘いをかけない。ギウに惹かれた理由は、脈拍のくだりで存在を気にかけてくれたから?(新旧家庭教師の両方と恋愛関係にあった可能性も?), 筆者考察: ミニョンが不正家庭教師の誘いをかけなければ始まらなかった事件だが、起点となる彼にしても、無意識に友人を見下す富裕層? 「大学行かないんじゃなくて行けない」問答は格差と無理解のあらわれ。大学の友人に家庭教師をオファーしなかった理由は「ダヘをとられなくないから」。ギウならば彼女と恋愛関係にならない想定≒見下し?, reddit考察: ピザ箱内職時代のキム家が飲む緑色のビールは安価で、味も良くない。パク家就職後に飲むサッポロビールは一般的な大衆ビール。パク家に不法侵入したときは高級ウイスキーを空にする。ビールとウイスキーが階級の象徴になっていると同時に、キム家が飲む酒のグレードが上昇しつづけている, reddit考察: 英訳すると"Being happy with what you deserve", 筆者考察: キム家の母チュンスクはハンマー投げのメダリスト。半地下の家が洪水に見舞われた際、彼女の夫ギテクはこのメダルを持ち出そうとする(パク家宴会で暴力を振るうふりをして子どもたちを驚かせたように、夫婦間の深い愛情が伝わる)(家政婦ムングァン夫妻にしても、地下室で使用済み/未使用のコンドームがうつっており、長きにわたる関係性が示される), ・ピザの箱Reddit考察: キム家の組み立てられたピザの箱は、4分の1が廃棄処分。正しく折れなかった人物は父親のギテク。最後、彼だけがリジェクトされる, 監督談:「無計画」を語るシーンにおけるソン・ガンホの動作は同監督『母なる証明』キム・ヘジャからのリファレンス (ダンスシーンで腕を顔にあてる動作?), 単著『アメリカン・セレブリティーズ』4/30発売 随時お知らせ中 執筆のご依頼などありましたら、下記記載アドレスまで →, 意外といた!「セルフプレジャー」について語った女性セレブ (Cosmopolitan Japan), 〈サイン・マガジン〉のライター陣が選ぶ、2019年のベスト・アルバム、ソング&映画/TVシリーズ5選 by 辰巳JUNK (The Sign Magazine), 素晴らしい記事ありがとうございます。気付いていなかった箇所がいくつもあって驚きました。, 家族が避難した体育館みたいなところの音楽を、ヨンギョが同じ歌?を鼻歌で歌ったのはなんだったんですかね?, http://outception.hateblo.jp/entry/work2020, https://gyazo.com/77217262a0a6aa31bd1f7f01d9b69a23. ダソンにとって、家の中で親しい者は家政婦ムングァンただ1人。そのため、解雇シーンで彼のカットが入る reddit考察: ムングァンは解雇後もダソンとメールしている? ・ダヘの孤立. 本作は、途中まで多くのコメディが含まれていて観客を飽きさせないだけでなく、作品を通してのメッセージも分かりやすく提示されていて面白いなと思いました。本稿では、後者の点にフォーカスして考察・感想を書いていきます。, まず、本作の基本構造として、金持ちは地上、極貧者は地下にいます。パク家の豪邸は、富の象徴です。主人公の家族は半地下に住む=金持ちと極貧者の間にいる貧困者です。主人公のギウは、富をもたらす山水景石を手に入れたあと、ひょんなことから金持ちであるパク家の側で働くようになり、次々と家族をパク家で働かせます。その過程で、同じく金持ちの元で働く存在=半地下の存在である家政婦ムングァンを蹴落とし職を手に入れます。そして、主人公一家はパク家にパラサイトしながら、徐々に金を稼いでいきます。この過程は何とも痛快でしたね。いろいろな技を繰り出して職を得る様は興味深かったです。, 最終的に、主人公一家は、パク家がキャンプに行っている間にパク家の豪邸=富を一時的にのっとります。しかし、自らが職を奪った家政婦ムングァンに恨まれ、その夫であり地下の住人=極貧者であるグンセと共に窮地に立たされ、パク家の豪邸=富を完全に乗っ取ることはできませんでした。半地下の住人と地下の住人が協力して金持ちを家から追い出すのではなく、彼らの争いによりパク家の豪邸=富を完全に乗っ取ることができなかったあたりが、皮肉が効いていますね。他にも、地下の住人=極貧者であるグンセが、自ら地下から出ようともしないというのが、とてもシニカルでした。, パク家の住人が帰ってきた段階で、主人公の家族はムングァンやグンセを地下=貧困に蹴落とします。決して彼らを助けるようなことはしません。そして、パク家の人々=金持ちは、嵐という災いでさえも楽しみながら過ごす一方で、半地下及び地下の人々は嵐により壊滅的な被害を受けます。ここは、金持ちとそれ以外との格差を如実に表している部分だと感じました。, 主人公一家がムングァンを地下へと蹴り落とした結果、ムングァンは酷い怪我を負います。地下の人々がそのような困難にあっても、パク家の人々は地下の人々に気付きません。親の世代は、グンセが必死の思いで出した助けてというサイン(光によるモールス信号)に気付きませんし、若い世代であるダソンも助けてというサインに気づいてもなんら行動に移しません。そもそも、地下の住人=極貧者であるグンセを幽霊=存在しないと勘違いするくらいです。, これに対し、主人公のギウは、地下の住人を救おうとしますが、時すでに遅し。ムングァンは死にます。家政婦ムングァンの死により激怒したグンセにより主人公一家は襲われ、ギジョンは殺され、ギウも瀕死になります。また、主人公一家とグンセの争いを傍観していたパクは、半地下の住人であるギテクの無計画な行動により死亡します。この部分を見て、貧困者や極貧者の争いを傍観し助けようともしない金持ちは、殺されることだってあるんだぞ、人ごとじゃないんだぞというある種の脅迫、強いエネルギーを感じました。, 貧困者が金持ちを殺したあとで、パク家の豪邸=富を手に入れたのは外国人だというのも皮肉ですね。貧困者が金持ちを恨んで殺したとして、結局富をかすめ取るのは外国人だと、警鐘を鳴らすかのようなシーンでした。, そして、半地下の住人であるギテクは、自らの無計画な行動により地下へとたどり着くことになりました。, ここで終わっていれば、本作はただの絶望的な映画でした。しかし、最後に希望が提示されます。金持ちであるダヘは、愛するギウを救えました。また、半地下の住人であるギウが、家族の絆を大事にし、金を稼ぐことで地上の住人になって地下の住人であるギテクを救うという計画が提示されました。ただし、ギウについて言えば、あくまで極貧者が救われる可能性を示したにすぎず、実際に救われてはいません。世の中そんなに甘くはないってことを伝えているかのようですね。, 本作は、金持ち、貧困者、極貧者に対して様々なメッセージを送っているように思います。金持ちに対しては、困っている貧困者や極貧者に気づかず、あるいは傍観していればいずれ災いが起こるだろうという警鐘と、貧困者を救うことはできるのだという光明。貧困者に対しては、金持ちにパラサイトし極貧者と争うのではなく、計画的に自ら稼ぎ富を手に入れることで極貧者を助けられるのだという希望と、無計画に行動すれば極貧者に転落するという教訓。極貧者に対しては、貧困者と争うのではなく、自ら金を稼ぐ矜恃を持てとの叱咤激励。, 加えて、本作は韓国経済そのものの比喩ともなっており、貧困者や極貧者が増えている中で、韓国人同士が争ってしまえば外国人に富を奪われてしまうというメッセージを発しているように思いました。, 結局思いやりと共にお金が大事なんだなあ。そう思わせてくれる作品でした。明日からも仕事頑張ります。, spaceplaceさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog