田村淳さんの慶應義塾大学入学について 田村淳さんが慶應義塾大学通信教育課程の法学部に進学されたことを知ってから、学び直す事の大切さを改めて考えさせられました。 学生時代も、もちろん真面目に … 学んできたはずの文法や発音が活かされる事はなかったのです。, 田村淳さんが、あれだけ忙しい中でも学び直そうとした事を知ったときは、驚くと同時に、もう1度学び直すというヒントももらいました。 ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが8月3日、大切な人に「遺書」をのこすための動画サービス「ITAKOTO(イタコト)」の開始を発表した。, 大人気番組「ロンドンハーツ」のMCをはじめ、数々の人気番組やラジオなどに出演し、タレントとして多忙な生活を送る田村さんだが、2019年4月から慶應大学大学院に通い、この遺書サービスを形にするための研究開発を進めてきた。, この1年半、仕事や育児に加えて学業に打ち込むために、スケジュールを調整し、周囲に頭を下げた。, すべて英語でおこなわれる修士論文の中間発表にむけて、所属する吉本興業には「英語が話せるマネージャーを担当にしてほしい」と頼み込むなど、必死で英会話を勉強してきたという。, 取材の日、晴れやかな表情で登場した田村淳さん。ずっと気がかりだった英語による修士課程の中間発表が終わったのが、まさにその日の午前だった。, 田村さんが研究しているのは「死者との対話」という深遠なテーマだ。自分が死んだ時、パートナーや子ども、親友などの大切な人に宛てた「遺書」を動画で届けられるように記録しておくサービス「ITAKOTO」を形にし、多くの人に届けるために研究開発を進めている。, 「死」というテーマに興味を持ったのは、番組の企画で「イタコ」を見たことがきっかけでした。死者を自分の体に降臨させて、生きている人に代理でメッセージを伝える、北東北の霊能者「イタコ」。僕は最初、そういう非科学的なものに少し懐疑的だったのですが、目の前で、“死んだお姉さんの言葉”を聞いた男性が泣き崩れて「ああ、これで楽になった、明日から前向きに生きていける」と言っていたのが、すごく印象的だったんです。, 死者の言葉は、生者の生き方を前向きに変えられる可能性があるんだと気づいて、これをデジタルの技術を使ってサービス化できないかと考え始めました。, その時ふと、僕の頭の中でリンクしたのが、うちの母ちゃんの「もしもの時、私には延命治療をしないで」という言葉でした。母ちゃんはなぜか僕たち家族に繰り返し、こう伝えていたんです。最初はピンときていなかったけど、段々と尊重すべき意思として受け止めるようになって…。死ぬ間際というわけではなく、健康な時から言われてきているからこそ、いざという時、僕たち家族はちゃんと母ちゃんの思いを汲みながら、判断ができる気がするんですよね。, そう考えると、遺書って元気なうちに残した方が、本人にとっても遺された人にとってもいいんじゃないかと思いました。, 「手紙」でなく「動画」で残す形式にしたのは、リアルな声やイントネーション、姿かたちを含めて記録したいから。手紙には行間を読みながら気持ちを増幅させていくような効果があると思うけど、僕は動画にこだわりたい。, 僕、じいちゃんやばあちゃんがどんな声だったのか、全然記憶にないんですよ。全部忘れてしまっていて。それってすごく寂しいし、思いが伝わりにくくなる部分もあるじゃないですか。だからというのもあって、うちの母ちゃんには、動画でとにかく残してくれって頼んでいて…。どうにも気恥ずかしいみたいなんですが、何度も頼んでいたら「久々にやってみたら100回できたよ」といって、フラフープをしている映像を送ってくれて。これがまぁ遺書ムービー代わりになっています。, いわゆる遺言っぽい定型句も湿っぽさもないけれど、母ちゃんの声や動き、それを撮っている父ちゃんの気遣いの言葉や、背景にある実家の畳の雰囲気…。言葉や文字だけでは伝わらない臨場感があって、僕はこれが動画の力だなって思うんです。, サービスを構想して3年。「死者との対話」というテーマで研究開発を進める中で「遺書」についてもわかってきたことがある。, 研究していくうちに、これは「死」そのものに関するサービスであると同時に、「生きている時間」のためのサービスだと思うようになりました。, 日本では「死」はタブー視されていて、僕が「死」について研究していると言うと最初はみんな眉間に皺を寄せたりするんです。「遺書」というものへのネガティブなイメージも強い。, でも、大学院で実施したワークショップや、身の回りの人やTwitter上で検証してみた結果、健康で思考がはっきりしている状態で遺書を書くと、書き終わった後に遺書への印象がネガティブからポジティブに変わる人が多いことがわかりました。, 自分は何が大切で、どうやって生きていけばいいのかという道が見えてくる。死を語ることは生を語ること。だからみんなもっと若いうちから、何度でも遺書を残した方がいいと思う。僕はそういう文化を作れればいいな、と思うんです。, もちろん実験に協力していただいた中には、「書くんじゃなかった」とか「憎しみがもっと深くなった」という人もいます。だから全員が全員、遺書を書くべきだ、なんて思いません。自分を“棚卸し”することでポジティブになれるなら......そう感じる人に使ってもらえたら嬉しい。, 今後、ストレス値や脳波などを見ながら、遺書を記録することで人がどう変わるのか、さらに研究を進めていくつもりです。同時に色んな人にITAKOTOを使ってもらって、率直なフィードバックをいただきたいですね。, タレントとしての仕事と研究を両立させ、「死」というテーマに向き合う。忙しい日々のなかで、うまく学ぶコツはどこにあるのか。, 大学院では、所属する学科のほとんどの教授が、僕が遺書の研究をしていることを知っています。入試の時からずっと言い続けてきたので、遺書に関する研究や新しい論文、サービスが発表されたりすると色んな先生が「こんなのがあるよ」と教えてくれるんです。, それから先輩や卒業生が「自分はこういう研究をしているんだけど、淳さんのサービスと合わせてやるのはどうか?」という提案をしてくれることもあって、とても刺激になります。, ある人は焚き火の研究をしていて、「焚き火を前にすると人は本音が出る」というような論文を書いているそうで、「遺書を焚き火の前で書かせるのがいいかも」と提案してくれました。他にも、「習字の墨をすっている時に人間はストレス値が減少する」という研究データを持っている先輩に「何か役に立てるかも」と声をかけていただいたこともありました。本当に色んな研究をしている人がいて、情報をどんどんシェアしてくれる。ありがたいことです。, 自分の興味や意見を発信するのは大事だなと思います。口に出すことで情報は集まってくるし、交流できるんですよね。「学び」って大げさだけど「刺激」でいいんだと思います。, 様々な情報や出会いを、自らの「刺激」に変えていく秘訣は何だろうか。田村さんから何度も飛び出したのは「取材」というキーワードだ。, 刺激を刺激として受け止められるのは、日々「取材」をしている感覚で人と接しているからかもしれません。, 例えば僕は、2019年の1月からアニメを見始めたんです。きっかけはお笑いコンビ「天津」の向というアニメ好きの芸人。自分がまったく知らなかった世界に熱中している向に興味を持ち、取材しまくりました。それで、僕も見始めたら案の定面白くて、今もアニメを見続けています。, ただ、そういう趣味で集まる人たちの飲み会に誘われても全然行かないですね(笑)。そこで話される内輪の話には、僕は興味がない。, お笑い業界であれ、テレビ業界であれ、何かの趣味であれ、とにかく「ムラ化」した場所にとどまるのは嫌なんです。だったら次の違う刺激を求めて、どんどん取材していった方が楽しい。, 「取材」って言った瞬間、お互い適度な距離感と緊張感がでていいんですよね。この感覚って結構大事な気がします。, 「どうやったら淳さんみたいに学び続けられるの?」ってよく聞かれます。確かに、誰もが僕みたいに大学院に通って勉強できるわけじゃないですよね。正直、僕も仕事や子育てもある中で大学院に通うのはかなり大変で、色々周りにも迷惑をかけていますし…。, でも、先ほど話したような「取材」のマインドを普段から持ってみるのはいいんじゃないでしょうか。自分とは違う趣味や価値観、専門性を持った人に話を聞いてみる。興味の赴くままに衝動で動いてみて、何か違ったなって思った時にはすぐに引き返せばいい。, フットワーク軽く、自分が刺激を受けられる人をどんどん取材して、学び続ける人生もアリじゃないかなぁ。, 「ITAKOTO」に関してもそうで、もっとみんなに気軽に遺書を残して欲しいという思いがあります。, あれこれ語ってしまったけれど、遺書って突き詰めると結局は「ありがとう」の一言だと思う。だけど「何が、どう、『ありがとう』なの?」っていうのが、その人たちの関係性を表すわけじゃないですか。, それをもっと気軽に記録して、棚卸しすることで、生きているうちにもっといい関係を築けるんじゃないか。それぐらいの軽さで「生きること」を見直し続けられたらいいですよね。, 選りすぐりのニュースやブログをお届けします(広告などが掲載される場合もございます) 1. ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが8月3日、大切な人に「遺書」をのこすための動画サービス「itakoto(イタコト)」の開始を発表した。. -学び直し, 通信制大学, 生涯学習, 慶応通信, 社会人, 慶應義塾大学, 卒業率, 慶應義塾大学通信教育課程, 法学部, 慶應通信, 慶應通信の学生です。田村淳さんとはまだお会いしたことはありませんが、せっかく入学したからにはぜひ一緒に卒業を目指して頑張りたいです? ?」地上波でやらなくていい…, テレビ局出禁危機『サンデージャポン』「これはひどいニュースでしたよ」怒り心頭『グッとラック』でも…, 反省の色なし『バイキング』まじで何言ってんだ…全員「アホか?」と激怒、キッパリ断れよ, ヤバい、ヤバい『世界の果てまでイッテQ!』危険…「スタッフがちゃんと止めるべき」テレビ局、おかしくない?, 不倫報道『ワイドナショー』モヤモヤする…「あいつを使うな」「スルーしましょう」悪いイメージ, 全然、笑い事じゃないよ『ヒルナンデス!』生放送ロケに「不快、不謹慎」スタジオからは悲鳴, 不倫、揉み消した!『バイキング』でも、一切触れず...『モーニングショー』『ミヤネ屋』もやらない、ジャニーズの闇, ヒカキン、水溜りボンド、フワちゃん、大炎上…「大切な物を失っていっている」「不愉快すぎる」. やりぬく力が重要何だよ, 修士学位論文、読んでみたいですね。この人の。入学を許可した学校の裁量には、口をはさむことはしませんが…(いや、やはり、素朴に変だと思います)彼は大学院で学んでいるとコメントしていますが、大学院は研究するところ、学ぶところではありませんよ。. 5 田村淳も入学した「慶応通信」卒業まで平均8年、中退者続出も? livedoor田村淳も入学した、慶応大学・通信教育課程について説明している。卒業率は全体で5%ほどとされ、卒業まで お勉強は、子供の時からガリ勉した人には追いつかないよ。, 「テリー伊藤氏、東国原英夫氏と金慶珠氏に驚きの和解策を提案→関係ないやつが出てくるな」, 「上西小百合、N国のMX&マツコ訴訟の「原告1万人」に疑問符→この意見はごもっともだと思う。」, いいかげん学歴に捕らわれる風習はどうにかしてほしいは。目先の経歴に捕らわれるのはどうかと思う一流企業の家電メーカーは大体中卒じゃん学歴よりもEQ 続きを読む. Copyright (C) 2020 ちりめんちょ All Rights Reserved. ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが4月から、慶應義塾大学大学院のメディアデザイン研究科で大学院生になっていたことを本人が9月5日、Twitterで明らかにした。, なぜ、大学院へ進学したのか。一体何を学び、何を実現しようとしているのか。話を聞きに行くと、いまは「死者との対話」について勉強しているのだという。, 田村さんが取材に応じたのは9月6日。相方の亮さんが振り込め詐欺グループの宴会に出席して金銭を受け取っていたことが数ヵ月前にわかったが、「今はまだコンビの今後などについては話せる状況ではない。時期が来たらきちんと説明したい」という。今回は、大学院で学んでいることにしぼって、話を聞いた。, そもそも、田村さんが「大学」という存在と向き合うようになったのは2017年のことだ。青山学院大学法学部を目指して、センター試験、二次試験に向けて勉強する様子はAbemaTVの番組企画としても放送され、大きな話題を呼んだが、結果は全て不合格だった。, それでも大学に入って勉強することを諦めきれなかった田村さん。2018年4月から慶應大学の通信課程の学生として大学生活をスタートさせていたが、2019年4月、大学院に入り直していたという。, 青山学院大学に落ちた後も、大学で学ぶことを諦めきれませんでした。そのため、比較的入りやすい慶應の通信課程に入学しましたが、仕事との両立が難しく、苦戦しました。単位のためのレポートは提出できても、肝心の試験を受けにいくためのスケジュール調整がなかなかうまくいかない。, 2、3ヵ月経った頃から、「何か他の学び方がないか」と考え始めた時に、色々な方からアドバイスをいただき、その中の一つが大学院、という選択肢でした。, 「え、大学に行ってなくても大学院っていけるの?」と半信半疑でしたが、調べてみると、大学卒業相当の経験を証明すれば、受験するチャンスがあるとのこと。, そこで知ったのが、今通っている慶應のメディアデザイン研究科(KMD)です。KMDでは、自分が実現したいプロジェクトを起点として、デザインや法律、経営、プロジェクトマネジメントなどを学べると知り、「絶対にここに行きたい」と思いました。, KMDを受験するにあたっては、これまでの芸能の仕事や自分が手がけてきたサービスなどを「大学卒業相当」の経験としてアピールするための書類を提出しました。その後、小論文の試験と面接がありました。, 面接の日のことは、今も忘れられません。全然緊張していないつもりだったのですが、部屋に入ったら慶應の教授が3人ずらっと並んでいて、雰囲気に飲まれました。質問のレベルは高いし、聞いたことのない単語が飛び出してくるしで、僕も人前でしゃべる事は自信がある方だけど…、あの時は頭が真っ白でしたね。, 10分ぐらい自分で自分が何を喋っているのかわからない状態が続きました。自分の声を聞きながら、「これ全然質問の答えになってないじゃん」と焦っていました。「ああ、完全に落ちたな…」という状態でした。, 最後にお情けのようにひとりの教授が、「結局君は、入ったら何をやりたいの?」と聞いてくれた時に、はっと我に返って、こう言いました。, 「人は生きる上で、色んなことを主体的に選択する権利を持っています。でも、死に方についてだけは全然違う。そこに何とかアプローチしてみたいんです」, この言葉を聞いた3人の教授が、ごにょごにょと話し始めて、潮目が変わったな、とわかりました。正気になった僕は、「さっきちゃんと答えられなかった質問に遡って話したいのですが…」と話を巻き戻し、自分の言葉で思いを話しました。それは数年前から考え、取り組み続けてきたこと。死に方や弔い方について、人がもっと選択肢を持てる社会をつくりたいというビジョンです。, 「やりたいサービスはわかった。そのサービスはとても興味深い。やればいいよ。ただし、受かればね。でも、ちゃんと来れるのか?」と最後に聞かれた僕は、「毎日来ます」と答えました。, 面接で「通います宣言」をした田村さん。言葉通り4月から8月頭まで週5日、大学院に行く生活を続けた。授業では、デザインや、法律、経営などの基礎を60人程度のクラスで学ぶ。, 課題もすごく多いんですが、移動中にパソコンをカタカタ打って何とか取り組んでいます。45歳になって始めてパソコンを持ち歩くようになりました(笑)。, 課題は毎日色々ですが、課題を通して世の中の見え方がそれまでとガラッと変わるのが面白いです。例えば「同業種の2社を選んで、そのブランドを比較しなさい」という課題が出た時に、僕はクロネコヤマトと佐川急便について調べました。それぞれの広報担当者に連絡してロゴのガイドラインをもらってみると、その対応だけでも2社で全然違う。会社のポリシーやブランド戦略を見ていると、狙っている層の違いが浮かび上がってきて、街でトラックを見たときの感じ方も変わりました。, 若い子たちと同じフィールドで学ぶことについて、最初は気恥ずかしさもありましたが、入学する時に「年齢を言い訳にしない」ということだけは決めました。「おじさんだから、そういうのは苦手、わからない」というのは一切なし。みんなと一緒になって、プログラミング言語の「Python(パイソン)」も必死に勉強していますし、授業が終われば我先にと、先生を捕まえて質問ぜめにしています。, 何もしなければ何もしないまま終わっていく。先生は自分なりの「問い」を持った学生にだけ応じてくれる。恥を捨てて必死になって、食らいつこうとしています。, 僕の中では、慶應の通信課程を途中でリタイアしたというのもすごく大きいんですよね。本当は辞めずに両立したかったですが、仕組み上、両方に所属することができなくて…。一度リタイアしているから、そのぶん今回は頑張りたい。, 週5で学校に通うことは、吉本やレギュラー番組の関係者にはかなりの迷惑をかけました。それでも、「毎日学校に行かなきゃいけないのは前期の終わりまでだから、何とかそこまで堪えて欲しい。一生に一度なので、やらせてください」とお願いして回りました。, 『大学』目標の場所が途中で変わるやりたい事が途中で変わる知りたい事が途中で変わる学びたい事が途中で変わる悪い事ですかね?道が途中で変わるのは分かれ道まで歩いたからです一本道だけが道じゃない自分の為に自分が必要とした事を自分が決めて学んでますのでどうか見守って下さい, 青学受験に続く、慶應の通信、そして大学院受験。もしかすると周囲からは「大学に行く」ことが目的化しているように見えていたかもしれません。でも、僕が「何を」勉強したいかという点については、青学を受験する前からずっと変わっていないんです。それは、人の“死に方”にもっと多様性を提案すること。具体的には「itakoto(イタコト)」という遺書の動画サービスをつくることです。死者の霊を呼び寄せ、その意思を語るといわれている「いたこ」にちなんで名付けました。, 「延命治療はやめてね」とか、「こんな弔われ方をしたい」など、元気なうちに家族に対して、自分の死に方にまつわるメッセージを残せたらいいのに。働き方や生き方には多様性が増えてきたのに、なぜ“死に方”の多様性は広がらないのか。そんな思いから、ずっと作りたいと思ってきたサービスです。, 実は2017年の夏に、「itakoto」を作るためにクラウドファンディングのプロジェクトも実施したのですが、当時は、サービスをデザインすることも、尊厳死や安楽死にまつわる法律の知識も、何もかもが中途半端で、真摯に「死」に向き合っていたとはいえない状態だったかもしれません。結果として、僕の言いたいことをきちんと伝えきることもできず、お金もきちんと集まりませんでした。今度こそしかるべき勉強をちゃんとして、これをしっかり世に出していきたいと思っています。, KMDでは、それぞれの学生がプロジェクトを企画・進行し、サービスや製品として世の中にローンチしてはじめて「修了」することができる。机上の空論で終わらせず、アイデアを具現化するための資金調達なども求められる。死者からの動画メッセージサービス「itakoto」は、人々の共感を得られるのか。, 夏休みに入ってからは、これまで随分とスケジュール調整をしてもらっていた仕事がたくさん入ってきてかなり忙しくしていますが、このあと残りの休みを使って、おじいちゃんおばあちゃんのヒアリングをしようと思っています。「そもそも100年生きたいですか?」「自分の葬儀をどうしたいか、娘さんや息子さんに話していますか?」など、リアルな声を聞いてみたいですね。, そんなに数は多くないですが、僕がこれまでおじいちゃんおばあちゃんたちに話を聞いてきた感じだと、大半が“死に方”に関する意向を家族に伝えていないんですね。「長生きすればするほどよい」という常識みたいなものがあって、それ以上の会話は、実はなされていない。, 「死」とか「葬い」ってタブー視されすぎていて、身近な人同士でも全然語られていません。最近だとお葬式も多少個性的なスタイルが出てきていますが、もっとそれを当たり前にしたい。, 「私は死んだらね、こんな風にして欲しいのよ〜」という会話を、もっとポップというか、カジュアルな感じで始められたらいいなぁと思いますし、遺書だって何度も書いてみたらいいですよね。, 僕も娘に遺書を書いてみたことがあるのでわかるのですが、一回で“いい遺書”なんて書けません。全然思いがまとまらなくて…。「こんなに長く書いたら、娘は、ぽかん? となりそうだな」と、何度も書き直すうちに、最初は生き方のノウハウを伝えるメッセージだったのが、どんどん祈りに近づいていくんですね。とにかく健康でいてくれればいい、と。こうしたプロセスが、逝く方にも残される方にも大事な気がするし、「itakoto」は、両者に寄り添うサービスにしたいです。, 例えば、今僕は45歳で、娘が45歳になった時に“発射”される動画を残しておけたら、面白くないですか? 同世代として娘にかけてあげたい言葉って、いわゆる遺言ともちょっと違っているものです。, こうして“時限装置”として自分のメッセージを残しておくと、逝く人もひとつ、気持ちが楽になるような気がするんです。「娘が30歳になったらあの仕掛けがあるな」「孫が成人したらあの仕掛けがあるな」…、少なくとも僕は、逝くときの安心感が増すと思います。, 語弊があるかもしれませんが、「死者との対話」ってすごく面白いテーマです。KMDにハムスターを飼っている女性の先輩がいて、いつも棒を使ってハムスターに餌をあげているんですね。ハムスターが棒の先をカリカリ噛みながら餌を食べるんですが、その振動を彼女は録っていて、ハムスターが死んだら、その振動が記録されたその棒と、ハムスターの映像とを組み合わせた装置を作るんだそうです。, すごい(生きた証の)残し方だな、と感服しました。僕には全くない発想。文章じゃなくても、もっと感覚的なものを残せるんですよね。僕の「itakoto」も今の構想段階では動画メッセージサービスですが、今後の研究の中でもっと全然違うものになるかもしれません。, 当然、技術的なことだけではなく、法律や医療、倫理など学ばなくてはならないことはたくさんあります。弁護士さんや、介護従事者など、仲間を増やしつつ、ともに学びながらプロジェクトを動かしていくのが、本当に楽しくて仕方ないです。, 芸能の仕事をやって、音楽活動もやって、大学院にも通って。僕のことを、「軸がブレブレ」と批判する人もたくさんいるでしょうね。一つのことを極めている人が賞賛される文化があるのも事実ですが、僕はそうではない。, やりたいことをやっていたら、それを見た誰かが「こんなのもあるよ」と声をかけてくれて、次のやりたいことが見つかる。ゴールを決めて一直線に目指すのではなく、移りゆくゴールを追いかけ、常にやりたいことをやり続ける、というのが僕の生き方。, こういう僕の姿を通じて、誰かにとって「そんな生き方もあるんだ」の一例になれたら、嬉しいですね。, 選りすぐりのニュースやブログをお届けします(広告などが掲載される場合もございます)