大学こそ違うものの、主人公と学生寮が一緒だった永沢さんの名言。 ノルウェイの森における永沢さんは自身の人生哲学をしっかりと持っていて、名言の宝庫です。 . て気づいたら薄暗くて…」 「ねえ、永沢さん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。, 僕は笑いはしなかったけれど、あやうく椅子から転げ落ちそうになった。「紳士ってあの紳士ですか?」, 「紳士であることって、どういうことなんですか?もし定義があるなら教えてもらえませんか」, 「お前は俺がこれまで会った人間の中でいちばんまともな人間だよ」と彼は言った。そして勘定を全部払ってくれた。, *1:このシーンについて、最近の村上春樹はインタビューで、それまで一人称小説を書いてきた同氏が、三人での会話を小説で書いたのは初めてで、すごく一生懸命書いて、楽しかった、という趣旨の発言をしている, hiroki_natoさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog この本が話題になる前から、この本を何度も読もうとしてきた。だけどどうしても飛行機内の描写までしか読み進めることができない。理由はわからない。何度も何度も読もうと本を手にとってもどうしても読み進めることができないのです。, 映画化されるという事で、再読してみた。 この本が発売された時、私は10代。 必要なものは理想ではなく行動規範だ。 _____ 以上です( ´ ` )ノ すごくないですか?永沢イズム! 自分哲学を持っている人は、小説の中に限らず、現実世界でも魅力的な人が多いです。 逆に、自分哲学を持っていない人は、うすっぺらーく見えるんですよね。 読書日記をつけよう!と思ったので100%自己満足だけど書く。今年の俺のテーマは「迷ったら行動」なので。まずは村上春樹の『ノルウェイの森』から書く。, 実はずっと前に買ってたんだけどそのままにしてて気持ち悪かったので読んだ。読んだきっかけはなんとなく有名だから。村上春樹作品は比較的淡々と物語が進むので、推理小説みたいなネタバレはあまりないけど、出来るだけ物語の根幹に関わる部分のネタバレは一応避ける。, 村上春樹の作品自体は初めてじゃなかったんだけど、やっぱり文体が気持ち悪いなーって読み始めは思っちゃう。でもだんだん慣れてくるのが不思議。しかも読み終わる頃には「もうハルキの文体じゃないと満足できない!」って状態になる。怖。, あらすじは主人公のワタナベが直子と緑っていう二人の女性と関わりながら「生と死」について考える、みたいな感じ。ヒロイン的なのがその二人なんだけど、その二人を含めてとにかく主人公がめちゃくちゃセックスをする。3ページに1回くらいしてる。『ノルウェイの森』は有名作品で若い女性も当時はよく読んでたみたいに聞いていたのでこれは少し面食らったけど、文学と性は切り離せないものだとも思うし、おそらくこの作品の一つのテーマは「生と死」であり、ダジャレとかじゃなく性は生に直結するものだと思うのでそれはそれでいいなと思った。この性描写のせいで一部から批判を食らっているのは少しかわいそうだなとも思った。, 俺の好きな登場人物は永沢さんっていう人で、この人は東大法学部で頭脳明晰、容姿端麗みたいなタイプ。それでいて友達のためにナメクジを三匹飲むくらい良い人でもある。でも、彼女がいるのに夜遊びしまくる人で、その点は悪い人だなと思った。ただこの人はいわゆる名言メーカーで、かなりいいことを言う。例えばこれ。, 「ねえ、永沢さん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。, 僕は笑いはしなかったけれどあやうく椅子から転げ落ちそうになった。「紳士ってあの紳士ですか?」, 「紳士であることって、どういうことなんですか?もし定義があるなら教えてもらえませんか」, これはいいなと思った。彼女いるのに女の子と遊んでるやつのどこが紳士だよ!ってなるけど筋を通すみたいな意味合いで捉えたらなるほどってなる。事実この人は性生活を除いてはかなりストイックな人で、性生活に関しても読めばわかるけど「ほう」ってなる理由がある。ここ読んだ日から俺の行動規範は「紳士であること」に変わった。, 俺は謙虚であることは大事にしようと思ってるけど、それが行き過ぎると自分に対する「同情」になってしまうと思う。これはネガとポジの話になるけどネガの空気は人に感染すると思ってて、俺はできるだけポジティブであるように努めているけど、周りの人もポジに変えられるくらいのものを持てたらいいなと思った。, 他にもいっぱいあるんだけどこの辺にしとく!あとは自分で読め!これだけの有名作品なので文体の合う合わないはあるかもしれないけど内容は間違いなく面白い作品。俺も他の村上春樹作品いっぱい読もうと思った。村上春樹読んでみたい人の一冊目にはかなりいいと思った。, SandiegoKimuraさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog | その時読んで以来、ずっと本棚に眠っていた。 | やるべきことをやるのが紳士だ」 ・村上春樹作品の謎解き(感想・考察・書評)(ネタバレあり) 映画になったのは何年後? 「自分がやりたいことをやるのではなく 1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。. スポンサーリンク あれから約20年経ち、改めて読み直してみる。 私が読んでいるところは、まだ20歳のワタナベ君だったし、直子もいる。 生きているのか死んでいるのかわからない状態 「死ぬまでに相当の時間がかかり 会話の中で「永沢さんの人生の行動規範っていったい、どんなものなのか?」とワタナベが問いかけます。, これに対し永沢は「紳士であることだ」「自分がやりたいことをやるのではなく、やるべきことをやるのが紳士だ」と。, この小説を読んだのは約30年前、自分は主人公のワタナベ君と同じ20歳くらいでした。, 小説全体のストーリーに大きな影響を与えるほどの言葉ではないのですが、自分にとっては強烈なインパクトがあり、人生の行動規範とは言わぬまでも、常に心にとめてきた規範でもありました。, 最近、村上氏の小説だけでなく、愛好家のコメントなどにもふれる機会ができてきて、時々、この言葉を引用する人がいるので、自分と同じようにこの言葉に影響を受けた人が結構いるのかもしれないと思います。, 立花岳志さんというブロガーの方で世代的にはかなり近いようで共感する部分が多く、考えさせられました。, やるべきことをやり続けるということは、逆にやりたいことを封印しているということになるんですね。自分を殺す、という言い方もできるのかもしれません、程度にもよると思いますが。, 小説の中で永沢氏は外交官を目指していました。ワタナベには心を許していましたが、どちらかと温かみのない冷徹なキャラクターであったと思います。, その後、朝の連ドラ「マッサン」などで活躍されていますが、映画『ノルウェイの森』の頃はまだブレイク仕立てというくらいだったでしょうか?、寡黙な役で出番もそれほど多くなかった?ので、例の「やるべきことをやるのが紳士」というセリフがあったかどうかすら記憶にないです、なにせ映画館で見たもので。しかし再視聴してみようかな。, やるべきことをやるのが紳士 | 趣味のブログ(空想特撮シリーズ,マラソン,トレーニング,中高年の健康管理など), 趣味の特撮作品の特撮シーンを中心に思いつくまま気の向くままに書いています。サブ3.5を目標にマラソンのトレーニングを継続中。.