警報が出ると学校が休みになるなど、影響を受ける方も多いと思います。警報が発表される前に知りたい、警報がいつ解除されるか知りたいと思ったことはありませんか。ここでは、一般の方が警報の発表や解除のタイミングについて、気象台発表の資料をもとにおおよその見当をつける方法を紹介します。, 警報は、重大な災害が起こる恐れのある時に地元の気象台から発表されます。平成22年から市町村単位で発表されるようになりました。大雨、洪水、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮の7種類があり、あらかじめ定められている基準値に達すると予想される場合に発表されます。現在発表されている警報は、気象庁ホームページで確認できます。, 警報が発表される(=警戒が必要な気象状況になる)ことは、多くの場合、事前にある程度予測できます。一般の方が確認するには、以下の方法をお勧めします。, 警戒が必要な気象状況が予想される場合には、警報に先立って「気象情報」が発表され、警戒が呼び掛けられます。ここでいう「気象情報」とは、警報・注意報に先立って注意を喚起したり、警報・注意報を補完したりする目的で気象庁から発表される情報のことで、一般にいう気象情報とは異なります。, ただし、気象状況が予想より悪目に変化した場合は、予告なしに警報が発表されることがあります。また、府県気象情報には市町村をまとめた区域(○○地方、○○北部など)ごとに予想等が示されるため、区域内のすべての市町村に警報が発表されるとは限りません。, 警報は、強風注意報→暴風警報のように、注意報から切り替わるかたちで発表されることがほとんどです。この場合、切り替え前の注意報に「3日未明までに, 警報には「警戒期間」として警戒が必要な期間の目安が示されています。例えば、警戒期間が「7日昼前まで」となっていた場合、警報は7日の昼前(9-12時)に解除される見通しであるということです。, 警戒期間は、あくまで警報発表時の見通しですので、前後することもあります。このような場合には、警戒期間を変更し、警報の継続という形で発表されます。, http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/index.html. 1 / 2. 気象警報(きしょうけいほう)とは、気象災害、水害、地盤災害、地震、噴火などの重大な災害が起こるおそれがある場合に、気象庁が警告のために発表[1]する情報。単に警報とも言う。災害の危険性が著しく大きいときには、警報より更に上位の特別警報が発表される。類似のものとして注意喚起のために発表される注意報があり、警報は注意報の上位に位置づけられるが、注意報はあっても警報は存在しない災害もある[2][3]。, 2019年5月に運用が開始された防災気象情報の警戒レベルでは、大雨警報および洪水警報は警戒レベル3相当(避難準備・高齢者等は速やかに避難)、高潮警報は警戒レベル4相当(速やかに全員避難)となっている[4][5]。, 日本における国の気象業務としては、毎日の天気予報の開始(1884年(明治17年)6月1日)よりも1年ほど早い1883年(明治16年)5月26日に初めて全国暴風警報が発表されて以来、太平洋戦争の開戦直前から敗戦直後までの約4年間を除き、国の責務として実施されている。, 法的には、気象業務法第2条第7項において「重大な災害の起るおそれのある旨を警告して行う予報」と定義されている。警報には、後述の通り一般向けの警報と特定業務(船舶や航空)向けの警報があり、法的に区別されている[3]。, 同法第13条は「気象庁は、政令の定めるところにより、気象、地象(地震にあっては、地震動に限る…略…)、津波、高潮、波浪及び洪水についての一般の利用に適合する予報及び警報をしなければならない」と定めている[3]。この「一般の利用に適合する警報」の区分として気象業務法施行令第4条は(狭義の)気象、地震動、火山現象、地面現象、津波、高潮、波浪、浸水、洪水の9種類の「警報」を定め[6]、更に気象警報の細分として気象庁予報警報規定第11条は暴風、暴風雪、大雨、大雪の4種類を定めている[7]。, また、気象業務法14条の2及び水防法第10条・第11条は気象庁が単独または河川管理者(国土交通省または都道府県)との協定により指定された河川について共同で発表する「水防活動の利用に適合する警報」(洪水予報)を定め、気象業務法施行令第6条はこの区分として水防活動用の気象、津波、高潮、洪水の4種類の「警報」を定めている。このうち気象・高潮・洪水の3つの警報は、気象庁予報警報規定第16条に基づき一般の利用に適合する大雨・高潮・洪水の各警報を以って代用されている[3][6][8][7]。, さらに、気象業務法14条は「航空機及び船舶の利用に適合する警報」を定め、この区分として気象業務法施行令第5条は、「航空機の利用に適合する警報」として飛行場警報および空域警報を、「船舶の利用に適合する警報」として海上警報を、それぞれ定めている[3][6]。, また、気象庁予報警報規定第12条の規定により、地面現象警報および浸水警報は、これらの原因となる大雨などの現象の警報に含まれて発表されることとなっており、独立した「地面現象警報」「浸水警報」の表題で発表されることはない[7]。, さらに、津波警報、地震動警報、火山現象警報は気象警報とは別の括りで扱われる[2][7]。, よって、一般市民に発表される気象災害の警報は暴風、暴風雪、大雨、大雪、高潮、波浪、洪水の7種類である(2013年2月時点)[2][10]。, 警報の対象となる現象は、自然現象の監視・予想の技術ならびに気象庁およびこれに協力する機関の業務体制の整備を受けて順次追加されている。たとえば1955年(昭和30年)には気象庁の雨量予想と建設省(現国土交通省)の治水技術を統合することによって洪水が、2007年(平成19年)12月1日には地震・火山の監視体制が一応の水準に達したことから地震動および火山現象が警報の対象に加えられている。, 対象区域については、気象業務法第4条により警報・注意報ともに予報区を対象として行うことと定められ、さらに気象業務法施行規則第8条により府県予報区(周辺海域を含む)を対象として行うことと定められ、気象庁予報警報規定第2条はその府県予報区を具体的に指定している。なお、同規定12条の2は「(注意報および警報は)必要に応じ、一次細分区域または二次細分区域に限定して行う」と定め、別表にてその一次細分区域と二次細分区域を具体的に指定している(気象庁 「警報・注意報や天気予報の発表区域」参照)[3][6][7]。実際の運用では、2010年(平成22年)5月27日13:00より、原則として市町村(一部では市町村内を分割して設定された区域)、東京23区は各特別区をそれぞれ単位として発表されている[11][12]。なお、東京都小笠原村は長らく警報の対象ではなかったが、人が居住している父島・母島とその周辺海域に限り2008年(平成20年)3月26日9:00から警報の発表業務が開始されている[13]。, 発表元機関については、同規定12条により警報・注意報ともに区域ごとに予め定められた担当気象官署が発表することと定められている[7]。, 発表のタイミングと基準について、気象庁予報警報規定第12条は警報・注意報ともに「必要と認める場合に随時に行う」と定めているが[7]、実際の運用では、単位時間当たりの降水量や風速などの気象要素やそれらの複合指標を数値化して予め基準を定め、予報値や観測値がその基準に達した時に警報を発表するものが多い。過去に何度か全面的に改正されており、2010年5月からは大雨警報で土壌雨量指数、洪水警報で流域雨量指数という複合指標をそれぞれ導入している。基準は、地理的な特性、過去の災害事例などを考慮して、地域により差がある[12]。例えば大雨警報(浸水害)の発表基準となる予想雨量は多雨地帯の尾鷲市では3時間210mmであるが、東京都新宿区などでは1時間40mmとなっている[14]。また、直前に地震(おおむね震度5強以上)・火山噴火が発生したり、豪雨に起因する大規模な災害[15]があったなどの状況に応じて、基準が引き下げられる場合がある。, 警報が発表された場合、国・地方自治体の機関、さらには個々の住民などは災害の発生に備えて要員の出動、避難指示、通行制限、危険箇所からの退避などの防災対応を行う必要がある。このため、気象庁の発表した警報についてはその解除も含めて以下のように通知・周知の徹底を図るための伝達系統が制度化されており防災対応の迅速かつ確実な実施を支援するようになっている(気象業務法第15条、同法施行令第7条)[3][6]。, また、気象業務法以外にも災害対策基本法やこれに基づく地域防災計画などにおいて官民の各機関が災害の発生の危険を周知する活動のひとつとして、気象庁の警報を伝達する手続が定められている(後述)。, 気象業務法第23条により、気象庁以外の者が警報を行うことは禁じられており[3]、情報が錯綜することによる防災対応上・公安上の混乱を防止している。これと同様の規制はアメリカにおけるSingle "Official" Voice原則など、世界的にみられる。, なお、通信が途絶するなどして気象庁の津波警報が利用できない場合に市町村長が行う津波警報は、気象業務法施行令第8条で“気象庁以外の者の行うことができる警報”とされ許容されている[3]。また現地で確認した異変などに基づいて土地の管理者などが行う地象(がけ崩れなど)の警報は、緊急避難的なものとして許容されている。, 警報の発表後に特に警戒しなければならない状況が生じた場合に、警報を補足する気象情報が発表されることがある。例えば大雨警報や特別警報発表中に数年に1回程度しか生じないような猛烈な雨を観測した場合には記録的短時間大雨情報が発表され、発生しつつある災害への警戒が呼びかけられる[10]。また土砂災害の危険性が高まっている場合、土砂災害警戒情報を発表し市町村単位で土砂災害への警戒を呼びかけることも行われている[18]。, 注意報のうち、濃霧・雷・乾燥・なだれ・着氷・着雪・霜・低温・融雪の9種については、対応する警報が存在しない。これらの現象については、被害が局所的なものにとどまったり、あまり大きな災害をもたらすものでなかったりするためと考えられる。, 2013年2月時点。原則として、発表時点から6時間後までの予報に基づいて発表する[9], 2013年2月時点。原則として、発表時点から24時間後までの予報に基づいて発表する。警報電文では海域ごとの予報のほか、荒天の原因である温帯低気圧や熱帯低気圧(台風)の位置や進路、強風の範囲などを伝える[2][27], 報道などにおいて「○○地方気象台が●●警報(注意報)を発令した」と表現されることがままあるが、正式には「発表」という表現が正しい[30]。なお、災害対策基本法には「災害に関する予報又は警報の発令」が規定されており、これに基づき地方自治体が避難指示や避難勧告を発することは「発令」という。, 日本以外の気象当局でも警報類に階級を設けていて、概念は同じではないが、日本の気象庁の「警報」に相当する主なものとして以下が挙げられる。, 「警報」「注意報」のような2区分ではなく、噴火警戒レベルのような警戒レベルを用いている地域もある。, 学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう「地震波が教えてくれること」「地震はなぜ起こるの?」より。, 学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう「突然の噴火に備えよう!」「噴火の前に何が起きる?」「噴火のしくみを学ぼう」より。, 常時レベルが設定されているが必ずしも各火山が近日中に噴火することを意味してはおらず、逆もまた然りである。, 学ぼうBOSAI 地球の声を聞こう「津波はどうして起きる?」「津波から命を守るには?」より。, Severe weather terminology (United States), https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=気象警報&oldid=78532606, 予想される現象が特に異常であるため重大な災害の起こるおそれが著しく大きい旨を警告して行う警報, 浸水による重大な災害の警告。実務上は他の警報に付随し、独立して発表されることはない。, 暴風雨、大雨による重大な水害の警告。大雨警報により代用され、独立して発表されることはない。, 台風などによる海面の異常な上昇(高潮)による重大な災害の警告。高潮注意報により代用され、独立して発表されることはない。, 洪水による重大な災害の警告。洪水注意報により代用され、独立して発表されることはない。, 大雨や長期にわたって降る雨、融雪などによる、河川の増水による重大な災害の警告。予報区内にある河川を包括的に対象として発表される。, 大雨や長期にわたって降る雨、融雪などによる、河川の増水による重大な災害の警告。特定の河川を対象として発表される。, 暴風による重大な災害の警告。10分間平均風速48ノット以上の場合(台風警報除く)。, 熱帯低気圧の暴風による重大な災害の警告。熱帯低気圧により10分間平均風速64ノット以上の場合。, 強風による重大な災害の警告。風速34ノット以上48ノット未満(風力8 - 9)の場合。, 暴風による重大な災害の警告。風速48ノット以上(風力10以上)の場合(台風警報除く)。, 熱帯低気圧の暴風による重大な災害の警告。熱帯低気圧により風速64ノット以上(風力12)の場合。, 火山噴火による重大な災害の警告。噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に海域を指定して発表する, 津波による重大な災害の警告。予報区や予想高さによる区分などは一般向けの津波警報と同じ, 都道府県知事(気象・高潮・波浪・火山現象・津波・地面現象・洪水の各警報、水防活動用各種警報、. いったいいつのタイミングで. Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます). 現在JavaScriptが無効になっています。Yahoo!ニュースのすべての機能を利用するためには、JavaScriptの設定を有効にしてください。, 非常に強い台風9号は1日午後4時には久米島の北北西約170キロにあって1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいる。沖縄本島地方では南西または南向きの暴風が続いており、最大風速30メートル、最大瞬間風速45メートルという走行中のトラックが横転するレベルの猛烈な風が吹くおそれがある。久米島を含む本島地方の暴風警報が解除されるのは同日夜遅くになる見通し。総降水量は8月31日午前0時から9月1日午後4時までに、久米島空港で232・0ミリ、名護市宮里で230・5ミリ、粟国空港で222・0ミリを観測した。