公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。. 造影ct施行時に右前腕にルート確保をする理由は? 造影ct施行時に右前腕にルート確保をする理由は? 全科共通; 2020.11.11; 質問したきっかけ. 例えば、右乳癌術後の患者さんであれば、左を選択します。 造影CT検査を行うなら、『基本は右腕』という覚え方は間違いありません!! ただ、ここで注意すべきなのはあくまで『基本は』ということです。 つまり、基本通りでないこと、基本通りである必要がない場面があるということになります。 では、それはどういった場面なのでしょうか。 と、その前に、「そもそも、なぜ右から注射が基本なのか?」という疑問に答えたいと思います。 それは、『左から注射するより右から注射するほうがリスクが低いから!!』です。 なので、右から造影剤の注射をする … 経済情報を読んだり、読書が趣味と、 趣味は昼寝・筋トレ(腰椎ヘルニアのため軽く)・料理・読書など。ブログには新人放射線技師に向けた内容や、仕事に役立ちそうな内容を書いています。
そんなんで、毎日助けてもらっています。. 造影剤がうっ滞すれば大きなアーチファクトとなります。 造影検査のルートキープは、どうして右腕なのですか? 乳癌患者は患側と反対側で確保. 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。, 大規模病院で働く診療放射線技師5年目。
心臓血管外科病棟で働く1年目です。先日、左前腕に22Gのルートから点滴を実施している患者さんが造影CTに呼ばれたため、そのまま出棟しました。するとCT室から「ここからじゃ造影検査ができないから右手に20Gでルートを取ってきてほしい」と言われました。, なぜ左手にあるルートからではだめだったのでしょうか?右手に新しいルートを取る必要がありますか?その理由が知りたいです。, 22Gの針では、造影剤のように急速投与を実施する場合に速度制限がかかってしまい、目的とした造影像を得られない可能性があるため、可能な限り太い留置針を使用します。右前腕にルートを取るのは、静脈の血流を考えて、自然に心臓へ流入するためです。左手の場合は、腕頭静脈や内頚静脈に逆流やうっ滞を起こす可能性があるため推奨できません。, こんにちは。私は血管造影室に勤務している看護師です。たしかに、普段造影業に携わっていないとわからないことですよね。検査のために新しいルートを取ったり、太い針を刺すなどして患者さんに苦痛を与えたり、または侵襲性がある行為を実施するには理由を知らなければ患者さんにも説明できませんし、納得できないところだと思います。なぜ右前腕にルート確保を実施することが理想なのか一緒に勉強してみましょう。, このように、正確な造影結果を得るためには正しい方法で検査を実施する必要があります。今後も疑問があったらまた質問していただけたらと思います。まだまだわからないことがあると思いますが一緒に頑張っていきましょうね。応援しています。. こんな場合、先輩技師や医師たちは、「じゃあ、左から注射しましょう」と軽く答えていることもよくありますし、最初から左腕に造影剤の注射をしようとすることもあります。, でも、CT検査での造影剤注入は右腕からが基本であると学校で教わっているため、学生時の臨床実習や入職したてのころは、, 私以外にも、学校で教わったことと臨床現場での乖離に悩む方もいるのではないでしょうか。, そこで、今回は『造影剤の注射は右腕なのか?左腕なのか?』ということをまとめてみたいと思います。, つまり、基本通りでないこと、基本通りである必要がない場面があるということになります。, と、その前に、「そもそも、なぜ右から注射が基本なのか?」という疑問に答えたいと思います。, では、左から注射した場合のリスクにはどういったことがあり、なぜダメだと言われるのでしょうか?, 左腕から注射した場合、造影剤は左鎖骨下静脈⇒左腕頭静脈⇒上大静脈⇒心臓⇒大動脈の順に流れることになります。, しかし、腕頭静脈から右心房に入るまで逆流防止弁がないことや心拍が静脈にも伝わることに加え、左腕頭静脈は右腕頭静脈に比べ長いために、内頸静脈に逆流する可能性が右に比べて高いと言われています。, また、右腕頭静脈は直線的に上から上大静脈に流入するのに対して、左腕頭上静脈は横側から上大静脈に流入するため、左腕頭静脈内では、鬱滞が起こる可能性が大きくなるのです。, 造影剤を注射した場合に上記の二つの内容が起こると、結果的に、注入した造影剤の希釈化(濃度の減少)に繋がってしまい、造影剤を使ったことによる効果が少なくなってしまうのです。, このために、ダイナミック撮影や心臓CT検査など、造影効果が重要とされる検査の場合、診断にも影響を与える恐れがでてくるのです。, なので、一般的には、上図のように◎、〇、△の順に注射する血管を選択するように教わるのです。, 造影剤は、X線吸収が高いため、CT画像上では白く(CT値が高く)なって表現されることになります。, しかし、体内に留置された金属のように、高すぎるCT値は、アーチファクトとなって画像に悪影響を与えてしまうことがあるのです。, 体内の造影剤の濃度は、注入する速度や量によって異なりますが、ダイナミック撮影のように注入速度も量も大きい撮影の場合では、静脈内に高濃度の造影剤が流れている最中に撮影を開始することも珍しくありません。, つまり、静脈内に残っている造影剤がアーチファクトの原因となって診断に影響を与える恐れがあるのです。, これは、胸部全体の領域を含めた大動脈や心臓の検査に特に影響を与える恐れがあります。, ということは、左から高濃度造影剤が注入されている場合、左鎖骨下静脈と並行して走行する左鎖骨下動脈を含め、総頚動脈、腕頭動脈、人によっては大動脈弓にまで、そこから発生するアーチファクトが検査の目的となる動脈に黒い線を入れ込む形で影響を与えることになってしますのです。, 一方、右から造影剤を注射した場合、右鎖骨下動脈と上大静脈に関わる部位だけと影響は左に比べて限定的です。, そのため、ダイナミック撮影のように造影剤が注入されている最中に撮影が開始される場合には、右からの注射が推奨されているのです。, 今までは、原理的に造影剤がより効果的になるためにはという焦点で、造影するなら右のほうが良いという理由についてまとめてきました。, がしかし、実際には、それ以外の場合にも、造影剤を注入する腕が決まってしまう要因があります。, 人工透析を行う場合、1~2日間体内に蓄積された毒素を浄化する為に、1分間で200ml近い血液流量が求めれます。, しかし、通常の血流では1分間で200mlもの大量の血液を透析装置に送り込む事ができないので、シャント手術を行って、血流量を増やす必要があるのです。, シャント手術とは、動脈と静脈を繋ぎ合わせる手術のことです。動脈と静脈を繋ぎ血流量を増やすことができます。, 人工透析を行う時には、動脈に穿刺しますが、シャントがあれば、いちいち動脈を穿刺する必要がなく、血液透析ができるようになります。, シャントは患者さんの大切な生命線です。シャントのある腕もふつうに使うことは可能ですが、外傷や、シャントのある腕は、袖口のきつい服を着ない、血圧測定や採血をしない、腕時計をしないなど、強い力がかからないように注意が必要となるのです。, 造影剤の注入には、自動注入器(インジェクター)を使用し、注入速度も量も大きい場合がほとんどです。, つまり、シャントの形成されている腕に造影剤を注入してしまうと、その圧力によって、シャントを破損する恐れもでてきてしまうのです。, なので、『シャントが形成されている腕』は右であろうと左であろうと、造影剤を注射することは禁忌となっているはずです。, この場合、リンパ腺の流れが悪くなり、リンパ浮腫(むくみ)を起こしやすくなっています。, それは、採血や点滴、血圧測定など一般的に行われる医療行為でも誘発されるため、造影剤を注射の同様に行うことが出来ません。, 乳がん術後の方は、何年も転移や再発がないか確認するためにCT検査を受けることが多く造影剤を使用することもありますので、注意が必要です。, 細かく言えば、手術の程度(リンパ郭清をどの程度行っているか)によって状況は異なります。, が、様々な病気の患者さんが来る検査室では1人1人、詳細な治療状況を把握することは困難です。, また、リンパ郭清時は、その周囲の神経や血管を切除している場合もあり、術後から時間が経過していると、側副血行路が形成されてこともあります。, リンパ浮腫や痛みなど、乳がん全摘(リンパ郭清)後には、注意しなければならないことが沢山あるのです。, 造影剤の注射は、右からが注射することが造影効果や画質面からいって利点が多く基本となります。, シャント形成後や乳がんの術後など、病院には様々な事情を抱えた患者さんが来るため、常に右側からが良いということにはなりません。, なんのために検査を行うのかどうやったら安全に検査を行い、診断に有用な画像を得ることが出来るのか、一人ずつ考えながら行う必要があります。, 放射線に携わるお仕事をさせてもらっています。 まぁインドア派の典型です。 先ず動脈でなく静脈を選ぶ理由ですが、動脈は刺す候補が無いですし、止血が滅茶苦茶大変です。, 循環動態を考えれば、やる意味がないですね。それをやるのはカテーテル検査です。見たいところまでカテを持って行き造影する瞬間を撮れるのなら、意義があります。, 余談ですが、CTとカテーテル検査が同部屋でできるHybridな検査室も世の中には存在します。, 一番の理由は、肘静脈が比較的見やすく、太い静脈であり、皮膚も柔らかく刺しやすいためです。, 血管が真っ直ぐなものと蛇行しているものであれば、真っ直ぐな方が造影剤が通りやすいですよね?, 設定した造影剤の量とレートが崩れないような場所で造影したい、というのが我々の考えにあります。, 距離が短い方が力(注入レート)が伝わりやすいですし、逆流は造影検査失敗を招きかねません。造影剤がうっ滞すれば大きなアーチファクトとなります。, 外科的手術を行っている場合はリンパ郭清(リンパ節切除)をすることがあり、基本的に患側ではルートを取りません。, リンパ郭清をすると感染に対する抵抗力が下がるため、穿刺部位からの感染を起こしやすくなります。また、感染を繰り返すと、リンパ浮腫につながる可能性もあります。, 乳癌術後のフォローアップが目的で造影CTを撮りに来ている患者さんもいれば、そうでない目的で来ている方もいます。, 基本的に右肘でルートを確保しますが、右上肢のCTAや、鎖骨下動脈を見たい検査などは左側で確保します。, シャントというと短絡路という意味に変換される方が多いと思いますが、動脈と静脈をつなぎ合わせたものです。, ルート確保には駆血帯を使用しますが、駆血帯による腕の圧迫は、シャントに負担をかけると言われています。, また、造影剤の流れも通常とは異なってしまうため、撮像タイミングのズレや造影剤量の不足等が生じる恐れがあります。, 肘静脈が見つからない人も世の中には存在します。そういった場合は手背でルートを確保することがあります。, 当然、肘静脈よりも細い血管であるため、血管外漏出を起こす可能性を十分に考慮する必要があります。, 大規模病院で働く診療放射線技師5年目。趣味は昼寝・筋トレ(現在ヘルニアのため中断)・料理・読書など。ブログには新人放射線技師に向けた内容や、仕事に役立ちそうな内容を書いています。